ゴルフ界にも“りんたろう” 早大2年・中野麟太朗が2位発進 今年の日本アマ王者

2023年09月01日 05:08

ゴルフ

ゴルフ界にも“りんたろう” 早大2年・中野麟太朗が2位発進 今年の日本アマ王者
好発進した早大2年の中野麟太朗 Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー フジサンケイ・クラシック第1日 ( 2023年8月31日    山梨 富士桜CC=7424ヤード、パー70 )】 今年の日本アマチュア選手権を制した早大2年の中野麟太朗(19)が3連続を含む4バーディー、1ボギーの67で回り、3アンダーで首位と1打差の2位と好発進した。今年のマスターズ覇者、ジョン・ラーム(28=スペイン)流のスイングで、ツアー史上7人目のアマ優勝も視界に捉えた。竹安俊也(30=フリー)が66の4アンダーで単独首位に立った。
 早大でスポーツ科学を学ぶ中野がV戦線に加わってきた。終盤6番からは圧巻の3連続バーディー。「(高難度の)前半インは耐え、後半で伸ばそうと。プランは絶対崩壊するだろうと思ってました。出来過ぎです」。300ヤード超の1Wをフェアウエーに置き、攻守自在にモンスターコースを攻略した。

 左手首を親指の方に曲げられず3年前までスイングに苦心。だが21年冬、プロコーチの坂詰和久氏の指導で無理にコックをしないスイングを習得すると直後の関東アマ、全国高校選手権を制す覚醒ぶり。「動画を見るとラームに似てるんです。僕もいつかマスターズのような舞台で勝ちたい」と話した。

 ジャンボ尾崎アカデミー4期生で6月日本アマを制した後は師匠からも「一歩ずつ階段を上っていけばプロでも成功できる」と褒められ、自信を深めた。名の麟太朗は今夏、甲子園を沸かせた花巻東・佐々木麟太郎内野手と重なる。中野は「どっちの“りんたろう”がこれから出てこられるか」と笑った。和製ラームは野心に満ちている。

 ◇中野 麟太朗(なかの・りんたろう)2003年(平15)11月11日生まれ、台湾出身の19歳。台湾出身の母と日本人の父を持ち、名は中国神話に出てくる麒麟(きりん)から「麟」と和風の「太朗」から。父が愛読していた漫画「あした天気になあれ」などの影響で8歳でゴルフを始め、明大中野中・高に進学。プロツアーは5戦目で過去4戦は予選落ち。早大スポーツ科学部トレーナーコースで学ぶ。得意クラブは1W。1メートル85、90キロ。

 ▼1位竹安俊也 パターがボコボコ入りました。気持ち良かったです。14番では木に当たったボールが帰ってきたり、16番ではカラーから入ったり100回やっても同じスコアでは回れない。(7月末に第2子の福くんが誕生。30歳は初Vへ好発進)

 ▼2位中島啓太 スタートホールで2メートル半ぐらいのボギーパットを決め切れたのが一番かなと思います。(出だしの1番でピンチを脱して流れに乗る)

 ▼2位片岡尚之 耐えて耐えて耐えまくった一日でした。次のホールで毎回、ナイスパー!と言われました。(パーオンは5回のみも67をマークして好発進)

 ▼7位石川遼 久しぶりに内容も良かった。ショットも悪くなく思ったほどラフにも行かなかった。リスクを負わず、このスコアをつくることができた。(09、10年大会覇者は首位と2打差の上々スタート)

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