【バスケW杯】中原雄氏 日本の我慢の勝利 河村が流れ変えた 比江島が決めた

2023年09月01日 05:29

バスケット

【バスケW杯】中原雄氏 日本の我慢の勝利 河村が流れ変えた 比江島が決めた
厳しい態勢からパスする河村(AP) Photo By AP
 【バスケットボール男子W杯順位決定リーグO組   日本86-77ベネズエラ ( 2023年8月31日    沖縄アリーナ )】 日本の我慢勝ちだった。ベネズエラはサイズはそれほど大きくなく、3点シュートで得点したい日本と似たタイプのチーム。日本は勝たなければいけないというプレッシャーも強かったと思う。前半は硬さがあり、リバウンドで劣勢だった分、いいリズムをつくれなかった。
 その苦しい時間帯を大黒柱の渡辺がつないだ。第3Qの2本連続の3点シュートや離されそうになったところで1対1を決めきったのは大きかった。

 第4Qで流れをつくったのは河村だ。守備では相手ガードにピタリと張り付いてプレッシャーをかけ続けた。周りの選手たちもそれに反応し、ベネズエラに簡単に攻撃させなかった。攻撃でも足を止めず、ドライブを続けた。相手の守備を収縮させて外へパス。そこから比江島の3点シュートが生まれた。苦しい時間帯で自分でも得点し、ゲームをコントロールできていた。今大会の中でどんどん成長しているように感じる。

 3点シュートが決まれば、日本のリズムが生まれる。フィンランド戦で決めたのは富永だったが、この日は比江島だ。どちらも3点シュートを量産して勝つホーバスジャパンを支えるシューティングガード。このポジションの日本の層の厚さを示した。

 ベネズエラも米大陸予選を勝ち上がった強豪だが、しっかり勝ちきった。日本のバスケットができれば、どこにでも勝てる。もう1試合、チームで戦って、勝って五輪を決めてほしい。(B3福井ブローウィンズAC)

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