熱海富士 所要18場所史上最速V王手! 21歳0カ月で初賜杯なら白鵬超え年少記録

2023年09月24日 05:05

相撲

熱海富士 所要18場所史上最速V王手! 21歳0カ月で初賜杯なら白鵬超え年少記録
鼻血を出しながら阿炎を寄り切りで下した熱海富士(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所14日目 ( 2023年9月23日    東京・両国国技館 )】 平幕・熱海富士が阿炎を破って3敗を守り、首位に並んでいた大関・貴景勝が敗れたため、再び単独首位に立った。その他の4敗勢では3人が優勝戦線に生き残った。千秋楽に熱海富士が朝乃山に勝てば、史上最速となる所要18場所での優勝が決まる。熱海富士が敗れた場合は貴景勝―大栄翔の勝者と高安、北青鵬も含めた最大4人による優勝決定戦の可能性もある。
 熱海富士の笑顔が戻った。支度部屋に戻るとすぐ「勝ってうれしいですねー」と感情を素直に表現した。立ち合いで阿炎に左へ変わられたが、素早く足を送って残すと、すぐに向き直って左上手。「あの体にしては動ける方」と師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)が評価するフットワークの良さを発揮。「(相手の)変化は頭に入れていた。落ち着いていたかな」と得意の右四つに持ち込んで堂々寄り切った。

 上位挑戦で喫した連敗は引きずらなかった。昨夜は「験直し」と同部屋同期で仲の良い序二段・実富士(21)と一緒にゲームを楽しんでリフレッシュした。この日は師匠がNHKの正面解説を務めており、その姿は土俵上から見えていたという。「目の前で変な相撲は取れない。稽古場のような感じ」。気負いは全くなかった。

 大横綱超えの大記録が見えてきた。21歳0カ月で優勝すれば、貴花田、大鵬、北の湖に次ぐ史上4位の年少記録で、21歳2カ月の白鵬を上回る。初土俵から所要18場所目は、貴花田と朝青龍の24場所を大きく更新し、年6場所制となった1958年以降では最速(付け出しを除く)となる。そんな歴史的快挙を前にも「ようやく終わりますね。長かったです」といつもと変わらない笑顔。大物感を漂わせた。

 優勝の可能性を残して千秋楽を迎えるのは、十両だった夏場所から3場所連続。今回は「番付が下なので意識することもない」と無欲を強調した。21世紀生まれ初の賜杯へ、21歳が新たな歴史をつくる。

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