【バレー五輪予選】日本 無念のパリ五輪切符お預け…東京銀ブラジルとフルセット激闘も 古賀「悔しい」

2023年09月24日 21:44

バレーボール

【バレー五輪予選】日本 無念のパリ五輪切符お預け…東京銀ブラジルとフルセット激闘も 古賀「悔しい」
<日本・ブラジル>ブラジルに負け悔しげな古賀(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【バレーボール・パリ五輪予選女子東京大会兼W杯最終日   日本2―3ブラジル ( 2023年9月24日    東京・国立代々木競技場 )】 5勝1敗で2位の日本は、3位で世界ランク4位のブラジルに2―3で敗れ今大会でのパリ五輪切符はお預けとなった。8カ国中、上位2位に与えられる五輪切符を懸けた2チームの直接対決。第1セットは21―25で先取されたが、第2セットを25―22で奪い返した。第3セットは25―27で奪われ勝ち越されたものの、第4セットは25―15と見事に逆襲。しかし、最終セットを10―15で落とし無念の敗戦となった。
 45勝92敗と大きく負け越す東京五輪銀メダルの強敵。第1セットは相手の強打に苦しめられ、一時は21―21と追いついたが、その後は一気に攻められて先取を許した。

 仕切り直しの第2セットは粘って奪った。1―1から7連続得点で8―1とリード。渡辺彩(日立Astemo)のブロックや古賀紗理那(NEC)の軟打、林琴奈(JT)のスパイクなど、多彩な攻撃を見せた。中盤は古賀のブロックや井上愛里沙(日本協会)のスパイク、サービスエースで得点を重ねる。相手が攻め込み6連続失点で19―18まで詰め寄られたが、石川真佑(フィレンツェ)、セッター松井珠己(マリンガ)を投入でリズムを変えた。山田二千華(NEC)のサービスエースで締め、振り出しに戻した。

 第3セットは、石川がリズムを生み出して先行。6―6の場面ではスパイク、17―16の場面ではプッシュ攻撃と要所での得点を見せる。その後も先行して林のスパイクでセットポイントを挙げるが、相手も粘りジュースに。最後はブラジルのサービスエース、好打で連続失点し、勝ち越しされた。

 崖っ縁で迎えた第4セットに再び逆襲した。日本が主導権を握る展開で序盤から得点を積み重ねてリードを開き、そのままこのセットを奪った。パリ切符をかけた一戦は死闘をなり、運命の最終第5セットに突入した。しかし、2点を先取される厳しい展開となり、最後は強国ブラジルの底力に屈した。

 無念の敗戦後、古賀主将は「この大会でしっかりパリの切符を獲るというのが最大の目標だったので…悔しいです」と汗を拭った。ただ、これでパリ五輪への道が断たれたわけではない。「特にこの大会でチームが成長した部分もたくさんありましたし、そこをプラスに、強みにして、パリの切符をしっかり獲って五輪でメダルを獲得したいと思います」と前を向いた。

 ▽パリ五輪への道 パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12カ国。五輪予選は世界ランク上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれて、日本など3カ国で開催され、各組上位2カ国の計6カ国が出場権を得る。残る5枠は、来年のネーションズリーグ1次リーグ終了時(女子は6月17日)の世界ランクで、出場決定済みの7カ国を除く上位5カ国に付与。五輪予選前の世界ランク8位の日本が出場権を獲得できる可能性は高い。

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