貴景勝「ああいう形で決まるとは思わなかった」優勝決定戦のはたき込みは熱海富士の“右差し封じ”

2023年09月24日 18:37

相撲

貴景勝「ああいう形で決まるとは思わなかった」優勝決定戦のはたき込みは熱海富士の“右差し封じ”
<大相撲秋場所千秋楽>熱海富士(右)をはたき込みで下し、優勝する貴景勝(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所千秋楽 ( 2023年9月24日    両国国技館 )】 大相撲秋場所は24日に千秋楽の取組が行われ、大関・貴景勝(27=常盤山部屋)が熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)との優勝決定戦を制し、今年の初場所以来4場所ぶり4度目の優勝を果たした。全休明けの大関による優勝は03年春場所の千代大海以来2人目の“快挙”となった。
 千秋楽で逆転し、4度目の賜杯を手にした貴景勝は、優勝力士インタビューで決定戦を振り返り「右差しを徹底して封じようと思ったので、ああいう形で決まるとは思わなかったですけど、きちっと集中して自分のやることをやりました」と語った。

 貴景勝の優勝インタビューは以下の通り。

 ――千秋楽で逆転優勝、今どんな気持ちですか?

 「うれしいです。はい」

 ――先に熱海富士が敗れて迎えた大栄翔戦は?

 「押し相撲同士なんで、一生懸命、自分のやることだけを考えていきました」

 ――優勝決定戦についてはどうですか?

 「絶対負けられないという、強い気持ちでいきました」

 ――立ち合い、少し左に動いたように見えましたが狙いは?

 「(熱海富士の)右差しを徹底して封じようと思ったので、ああいう形で決まるとは思わなかったですけど、きちっと集中して自分のやることをやりました」

 ――カド番で迎えた今場所、どんな気持ちで15日間戦いましたか?

 「僕にとって名古屋場所はつらい7月を過ごしたので、いろんな人に支えられて、もう一度奮起して、夢の横綱へ向かってどうしたらいいかと考えてきたので、今場所ある程度の成績を残せて無駄じゃなかったと思います」

 ――今年はケガに苦しめられた

 「本当に、大事なところでケガをしてしまって、まだまだ自分の本来の強さが備わっていないということなので、ケガをしない強い体づくりというのも横綱になるには必要なので、もう一度そこを考えて、体が小さいなりにも頑張っていきたい」

 ――優勝を争った若い熱海富士については?

 「素晴らしい若い力士が上がってきて、自分も20歳くらいの時に強いお相撲さんと当たること自体がうれしかったので、もう一度その気持ちに戻って頑張っていかなくてはいけないなと思いました」

 ◇貴景勝 貴信(たかけいしょう・たかのぶ=本名・佐藤貴信)1996年(平8)8月5日生まれ、兵庫県芦屋市出身の27歳。中学3年で中学横綱。埼玉栄高3年の14年秋場所に貴乃花部屋から初土俵を踏む。17年初場所で新入幕を果たし19年初場所で新関脇。同年春場所後に大関昇進した。在位2場所で転落し1場所で復帰。18年10月に千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)に移籍。優勝3回。殊勲賞3回、敢闘賞2回、技能賞2回。得意は突き、押し。1メートル75、165キロ。

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