貴景勝 決定戦で破った熱海富士を称賛「素晴らしい若い力士」 21歳から刺激受け原点回帰誓う

2023年09月24日 19:17

相撲

貴景勝 決定戦で破った熱海富士を称賛「素晴らしい若い力士」 21歳から刺激受け原点回帰誓う
<秋場所千秋楽>八角理事長(右)から賜杯を手渡される貴景勝(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 【大相撲秋場所千秋楽 ( 2023年9月24日    両国国技館 )】 大相撲秋場所は24日に千秋楽の取組が行われ、大関・貴景勝(27=常盤山部屋)が熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)との優勝決定戦を制し、今年の初場所以来4場所ぶり4度目の優勝を果たした。全休明けの大関による優勝は03年春場所の千代大海以来2人目の“快挙”となった。
 本割で4敗同士対決となった大栄翔を送り出しで下し進んだ決定戦。注目の立ち合いはまさかの展開となった。初優勝を狙う21歳の熱海富士の突進を左にかわし、はたき込み。一瞬だった。千秋楽での逆転優勝。全休明けに4度目の賜杯をつかんだ。

 優勝インタビューで貴景勝は、決定戦について「絶対負けられないという、強い気持ちでいきました」と一言。はたき込みについては「右差しを徹底して封じようと思ったので、ああいう形で決まるとは思わなかったですけど、きちっと集中して自分のやることをやりました」と振り返った。

 ケガに苦しんだ23年。全休明け、カド番大関として迎えた今場所は「夢の横綱へ向かってどうしたらいいかと考えてきた」。そして、千秋楽で逆転しつかんだ4度目の賜杯。「今場所ある程度の成績を残せて無駄じゃなかったと思います」と大粒の汗を流しながら語ると、場内から拍手が送られた。

 最後に今場所を引っ張ってきた平幕・熱海富士について「素晴らしい若い力士」と語り、決定戦でも自分のスタイルを貫いてきた21歳から刺激を受けた。

 「自分も20歳くらいの時に強いお相撲さんと当たること自体がうれしかったので、もう一度その気持ちに戻って頑張っていかなくてはいけないなと思いました」

 4度目の優勝で原点を見つめ直した27歳は、まだまだ若手力士の壁となるつもりだ。

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