熱海富士「悔しいな~…勝ちたかった」も入門時に夢見た場所「自分が立てていることを昔の自分に言いたい」

2023年09月24日 18:53

相撲

熱海富士「悔しいな~…勝ちたかった」も入門時に夢見た場所「自分が立てていることを昔の自分に言いたい」
<秋場所千秋楽>貴景勝にはたき込みで敗れた熱海富士(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 大相撲秋場所は24日、東京・両国国技館で千秋楽の取組を行い、11勝3敗で単独首位に立っていた東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)が本割で朝乃山に敗れた後の優勝決定戦で、貴景勝にはたき込みで敗れ所要18場所での史上最速優勝はならなかった。
 本割、そして決定戦に連敗し、初賜杯はお預けとなった。主役として駆け抜けた15日間を終えた熱海富士は、第一声で「悔しいな~…」と声を絞り出した。

 続けて「勝ちたかった…本割も決定戦も、ダメですね。ダメなところしかないです」と反省を口に。それでも優勝を決める大一番の土俵に2回も立つことができた。相撲の世界に飛び込んだ時の気持ちを振り返り「入門したころ、横綱とかがあそこで取っているのを見てきて、そこに自分が立てていることを昔の自分に言いたい」としっかりとした口調で語り、前を向いた。

 悔しい本割、一瞬で終わった決定戦、自身に向けられた大きな拍手、そして地元・静岡の大応援。敢闘賞を初受賞し、千秋楽を単独首位で迎え相撲ファンを沸かせた21歳は、間違いなく秋場所の主役だった。2023年を締めくくる九州場所で、今場所の悔しさと経験を糧に再び入門時に夢見た「横綱が立っていたあの場所」に戻ってくる。

 ◇熱海富士 朔太郎(あたみふじ・さくたろう=本名・武井朔太郎)2002年(平14)9月3日生まれ、熱海市出身の21歳。熱海二小6年で三島相撲クラブで相撲を始める。熱海中で全国大会個人戦5位。飛龍高3年時はコロナ禍で大会中止が相次ぎ出場できず。20年九州場所で初土俵。22年春場所新十両、22年九州場所新入幕。1メートル86、181キロ。得意は右四つ、寄り。

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