ハンド男子 1984年ロス五輪以来のアジア1位突破 中東の笛、韓国の壁乗り越えた

2023年10月30日 05:05

ハンドボール

ハンド男子 1984年ロス五輪以来のアジア1位突破 中東の笛、韓国の壁乗り越えた
パリ五輪出場を決め帰国し花束を贈られ笑顔を見せる東江らハンドボール日本代表メンバー(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 ソウル五輪以降、男子日本は中東勢や韓国の厚い壁に阻まれ続けた。まず直面したのが“中東の笛”だ。クウェートの王族がアジア連盟を事実上支配したため、アジア地区の大会では中東びいきのジャッジが頻発。如実だったのが、クウェートが全勝優勝した07年の北京五輪アジア予選だった。不可解な判定を問題視した韓国と日本が、国際ハンドボール連盟に訴えたことで、再開催が決定した。世間的にも大きな注目を集め、異例のやり直しとなった08年のアジア予選だが、韓国に敗戦。その後の世界最終予選でも出場権を獲れずに終わった。
 韓国を相手に70年代は連勝を飾っていたが、日本が11位に終わったソウル五輪で、韓国は2位と躍進。これを機に、立場が逆転した。08年に続いて、あと1勝で五輪切符をつかめた12年ロンドン五輪のアジア予選(11年)でも宿敵に屈した。

 アジア予選を1位で突破するのは84年ロサンゼルス五輪以来。不遇の時代、エースとして日本を支えた宮崎大輔(アースフレンズBM選手兼監督)は「この時を待っていた。ついに自力で五輪切符をつかんでくれた」と実感を込め「日本ハンドボールの第一歩」とコメントした。かつて、アジアをリードしてきた日本がようやく、再出発する。

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