【ラグビーW杯】南アフリカ連覇、単独最多4度目の頂点に輝く、NZとの1点差死闘制した

2023年10月30日 04:40

ラグビー

【ラグビーW杯】南アフリカ連覇、単独最多4度目の頂点に輝く、NZとの1点差死闘制した
<ニュージーランド・南アフリカ>連覇を喜ぶ南アフリカの選手たち(AP) Photo By AP
 【ラグビーW杯フランス大会決勝   南アフリカ12-11ニュージーランド ( 2023年10月28日    サンドニ )】 南アフリカが単独史上最多となる4度目のW杯制覇を果たした。両軍計4枚のカードが出た決勝で、ニュージーランド(NZ)に12―11で競り勝ち、2大会連続の優勝を達成。連覇は11、15年大会のNZに続く史上2例目となった。ファフ・デクラーク(32=横浜)を筆頭に両チーム合わせて、12月開幕のリーグワンでプレーする計13人が出場。次回27年大会は参加チームを24に拡大してオーストラリアで開催される。
 3度の優勝を誇る強豪同士の頂上決戦を制し、名実ともに世界の頂点に立った。スプリングボクスこと南アフリカが1点差の死闘の末、19年大会に続く連覇達成。4年前と同様にフランカーのコリシ主将がウェブ・エリス杯を高々と掲げた。「勝てたことに感謝している。ともに戦った仲間を称えたい。このチームを誇りに思うよ」。8万65人の大観衆が駆けつけた会場で破顔した。

 今大会の戦いぶりを象徴するかのように決定機を逃さず、堅守で猛攻をしのいだ。前半3分、相手の危険なプレーにより獲得したPGをSOポラードが決めて3点先制。敵陣で相手反則を誘っては徹底してPGを刻み、ノートライながら前半に12点を重ねた。

 1PGで逆転される緊迫した終盤には、デクラークが2度の好守でピンチを救った。フランカーのデュトイ(トヨタ)は28回ものタックルで自陣の防壁となり、相手の倍以上となるチーム計209回のタックルをマークした防御面で大きく貢献。リーグワン所属の世界最高峰の選手たちが、その実力を示した。

 4度出場のW杯決勝で負けなしで、勝ち方を熟知する前回王者はチーム内で「偉業は絶対に理想的な状況では成し遂げられない」という言葉を共有。決勝トーナメント全3試合が1点差勝利という、接戦を競り勝つ強さにつながった。

 伝統的な強みとする防御について、CTBクリエル(横浜)は「(自陣)22メートルラインの後ろには家族、そして母国がいるんだ」と言う。体を張り続け、泥で汚れたジャージーが、絶対的王者の強さを物語っていた。

おすすめテーマ

2023年10月30日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム