新入幕・美ノ海「真正面から逃げない相撲を見せたい」141キロの小兵が真っ向勝負誓う

2023年10月30日 20:11

相撲

新入幕・美ノ海「真正面から逃げない相撲を見せたい」141キロの小兵が真っ向勝負誓う
新入幕を果たし、会見を行う美ノ海(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 日本相撲協会は30日、大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。新入幕を果たした美ノ海(30=木瀬部屋)は、福岡市東区の宿舎で会見を行った。
 沖縄県出身としては、06年秋場所の琉鵬以来戦後5人目の幕内力士誕生。自身が幼い頃は「相撲を見る機会が少なかった」というほど、沖縄の相撲人気はそれほど高くなかった。

 「自分が(角界に)入った時は3人ぐらいだったのが今は10人」と、沖縄県出身力士はここ数年で増加している。「相撲を見る子供たちが増えればうれしい。そういう歴史を伝えられるようになれればなと思います」と相撲人気の火付け役になるべく、故郷への思いを語った。

 中3で沖縄を離れ、鳥取西中、鳥取城北高、日大に進学。高校時代は国体など3つのタイトルを獲得し、大学では4冠。世代のトップ選手として活躍してきた。「大栄翔関とか若元春関、朝乃山関とか、同学年で三役になっている力士がたくさんいるので」と対抗心を燃やす。大栄翔と朝乃山とはまだプロで対戦したことがなく「少しずつ当たる可能性ある番付に近づいてきたのかな。ぜひ戦ってみたい」とさらに番付を上げることを見据えた。

 身長は幕内で7番目に低い1メートル78で、体重も幕内で7番目に軽い141キロの小兵。得意は左四つで、特に左前ミツを引くとうまさを発揮する。

 「真正面から逃げない相撲を見せたい。前に攻めて真正面から戦う小兵力士としてやっていけたらなと思います」。幕内の土俵でも、真っ向勝負で戦うことを誓った。

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