【ラグビーW杯】砂村光信氏 日本も参考にしたい南アフリカの危機管理能力 イエローカード2枚も崩れず

2023年10月30日 04:45

ラグビー

【ラグビーW杯】砂村光信氏 日本も参考にしたい南アフリカの危機管理能力 イエローカード2枚も崩れず
<ニュージーランド・南アフリカ>PGを蹴る南アフリカのポラード(AP) Photo By AP
 【ラグビーW杯フランス大会決勝   南アフリカ12-11ニュージーランド ( 2023年10月28日    サンドニ )】 【砂村光信 視点】南アフリカはイエローカード2枚を出しても大きく崩れないゲーム運びで、まさに王者の貫禄だった。
 選手の安全を守るためにルールが厳しい現代ラグビーでは、各国がカード対策として14人の状況を想定した練習を行うが、より作戦が練られている証拠だ。今大会ではWTBコルビが専門職とされるSHの役割を高いレベルでこなすシーンもあった。

 リザーブはFW7人バックス1人という独自のスタイルを確立できるのも戦術が成熟しているからだ。複数のポジションをこなすだけでなく、高いレベルでプレーできる危機管理能力は日本も参考になるだろう。

 負傷者離脱により追加招集されたSOポラードは1次リーグから4試合連続出場し、ゴールキック6本、PG7本を全て成功させた。どんな形であれ、相手より1点でも上回ればいいトーナメントにおいて、キッカーの正確性は重要。後半にゴールキックとPGに失敗したNZとの差が大きく出た。

 決勝ではリーグワン所属の選手が計13人も出場した。大会後には南アのコルビが東京SGへ、NZのスミスとB・バレットはトヨタでプレーする。世界最高峰の選手がプレーすることは日本のレベル向上にもつながる。ぜひ、W杯の勢いをつなげてほしい。(元U―23日本代表監督)

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