元大関・栃ノ心 断髪式で涙こらえ切れず「考えないようにしていましたけど。心弱くて、すぐ出ました」

2024年02月04日 17:41

相撲

元大関・栃ノ心 断髪式で涙こらえ切れず「考えないようにしていましたけど。心弱くて、すぐ出ました」
栃ノ心引退断髪披露大相撲 ハンカチで目頭をぬぐう栃ノ心 Photo By スポニチ
 昨年夏場所限りで現役を引退したジョージア出身で元大関・栃ノ心のレバニ・ゴルガゼ氏(37)の引退相撲が4日、東京・両国国技館で行われ、元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(43)、元小結・臥牙丸のジュゲリ・ティムラズ氏ら約300人がはさみを入れた。
 「すべての人にいろいろの思いがあった。そういうの考えないようにしていましたけど、涙が出ましたね。心弱くて、すぐ出ました」と持参したハンカチも“お忙し”の感動的な瞬間。師匠の春日野親方(元関脇・栃乃和歌)の止めばさみで大銀杏(おおいちょう)に別れを告げた。

 「ありがとう」「お疲れ様」の掛け声が止まないなか、式の最後には英美夫人と昨年4月に誕生した長男、春伶馬(ハレバ)ちゃんが花束を授与。元栃ノ心は「2005年、日本に来ましたけど1人も知っている人がいませんでした。きょうはこんなにたくさんいます」と述べると館内は再び万雷の拍手に包まれた。そして「17年間、たくさんの応援をいただき、そのおかげで頑張れたと思っています。今後は第二の人生を頑張って、1人のお客さんとしてお相撲さんを応援したいです」とあいさつした。

 整髪を終えると「寂しい思いもありましたけど、長い17年間でした。関取になれたのが1番の思い出、忘れられない」と振り返った。2ブロックの短い髪型に変身し、英美夫人からねぎらいの言葉をかけられた。2年前から母国からジョージア・ワインの輸入、販売、卸売りなどを扱うロイヤル・ジョージア社を立ち上げ、昨年にはソムリエの資格も取得。このほど日本ジョージア商工会議所の親善大使にも就任。引き続き春日野部屋の稽古で若手に胸を出すのか?の問いには「それはないでしょ」と完全否定した。

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