「ドリームガールズ杯」2・11初開催 女子相撲選手の思いが形に「時代は変わった」普及発展を実感

2024年02月04日 20:05

相撲

「ドリームガールズ杯」2・11初開催 女子相撲選手の思いが形に「時代は変わった」普及発展を実感
序二段・大ノ蔵(右)の胸を借りてぶつかり稽古を行う、女子中量級世界3位の長谷川理央。後方右は宮城野親方(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 女子相撲大会「第1回ドリームガールズ杯」(11日、東京・すみだフットサルアリーナ)に向けた事前練習会が4日、東京都大田区の平和の森公園相撲場で行われた。同大会の応援サポーターを務める宮城野親方(元横綱・白鵬)の愛娘たちや、女子ゴルフ・ジュニアメジャー4冠の須藤弥勒(12=ゴルフ5)らも参加。初めてまわしを締めて土俵に触れ、相撲を体験した。
 今大会の開催に至った経緯は、国技館開催の白鵬杯に出場できない女子選手たちからの強い要望から。かねて「女子の大会も開催したい」と切望していた宮城野親方の思いと重なり「ドリームガールズ杯実行委員会」を立ち上げて大会が実現する。

 宮城野親方はこの日、まわしを締めて指導役として参加。自ら胸を出して子供たちに稽古をつけた。「初めてやる子もいましたから、経験できたのはよかった。世界大会もありますから、そういう道もあると。何かの形で大相撲と交流を持つ経験ができてよかった」。女子相撲の競技人口増加やさらなる普及、発展を願った。

 昨年の世界選手権女子中量級(73キロ未満)銅メダリストの長谷川理央(慶大2年)も指導役で参加。宮城野親方の娘ら相撲未経験の子供たちを丁寧に指導した。最後は、宮城野部屋の序二段・大ノ蔵(25)の胸を借りて自らもぶつかり稽古。現役力士に「三段目ぐらいの力あると思う」と言わせるほどの鋭い立ち合いを披露した。

 長谷川は白鵬杯出場経験者。国技館開催になる前年、有明コロシアムで行われた2013年大会の小3の部で男子に交じって勝ち上がり3位に入賞している。翌年からは国技館の本土俵を使用することで女子選手の参加が不可に。「ちょっと残念だなと思っていた」と当時を振り返った。

 それから10年、女子相撲は急速に普及。全国的に競技人口が増え、大会も次々と新設されるようになった。昨年は「元日女子相撲」が大きな話題を呼び、10月の世界選手権とワールドコンバットゲームズでは日本選手の活躍が目立って知名度も人気も上昇した。

 宮城野親方が応援サポーターを務める「ドリームガールズ杯」の開催にあたり、長谷川は「注目される環境で試合できるのは選手にとってうれしいことだと思う。時代は変わったなと思います」と感慨深げ。幼い頃から相撲と向き合ってきたからこそ分かる環境の変化、進化を実感していた。「子供たちが楽しめるような、良い大会になってくれたらいいなと思います」。この大会が女子相撲のさらなる発展につながるようにと、心からの願いが込められていた。

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