女子60メートルで表彰台に立った鶴田、児玉、君嶋の3強 三者三様の思いでパリへ挑む

2024年02月04日 21:47

陸上

女子60メートルで表彰台に立った鶴田、児玉、君嶋の3強 三者三様の思いでパリへ挑む
女子60メートル決勝を7秒38で制した鶴田玲美(中央) Photo By 共同
 【室内陸上大阪大会最終日 ( 2024年2月4日    大阪城ホール )】 女子60メートル決勝は豪華な顔ぶれになった。4レーンに100メートル日本歴代2位の11秒24を持つ児玉芽生(めい、24=ミズノ)。5レーンに同11秒36で昨年のブダペスト世界選手権100メートル代表の君嶋愛梨沙(28=土木管理総合)。6レーンには同11秒48で世界陸上200メートル代表の鶴田玲美(26=南九州ファミリーマート)が並んだ。
 スタートから飛び出した鶴田が児玉との接戦を制して7秒38で優勝。「前半が得意じゃないので60メートルで勝てたこと、7秒3台が出せたことは自信になります。今回の60メートルで、できた流れをうまく100メートルにつなげていくことが課題かな」とレースを振り返った。

 東京五輪は400メートルリレーの一員として出場しており、パリ五輪は2大会連続出場がかかる。「自己ベストがなかなか更新できていないので、しっかり更新していけばおのずと(パリ五輪は)近づいてくる」と2020年に出した100メートル、200メートルの自己記録をクリアすることでパリへの道につなげるもくろみだ。

 7秒41で2位の児玉の第一声は「なかなかかみ合わない感じでしたね」だった。昨年はケガで日本選手権を欠場するなど苦しんできた。「スタートと加速の部分がつながってなくて。中盤から乗っていくのが持ち味なんですけど、そこに乗り切る感覚もあまりなく走り切っちゃったなという感じ」と、もどかしい思いを話した。1月27日にはカザフスタンで行われた世界室内陸上の60メートルに出場して7秒37。「7秒2は確実に出したいっていうことろは持っていますけど、なかなか…」と歯切れが悪い。

 「去年は試合にほぼ出ていないのでポイントがほとんどない。本当に早いシーズンからポイントをしっかり取っていくということは計画しています」と大会を重ねることでレース感覚を取り戻すつもりだ。

 7秒54で3位の君嶋は3週間のジャマイカ合宿から帰国して5日目という事情もあった。ジャマイカには昨年7月にも2週間滞在しており、初の五輪出場をジャマイカ経由で挑む。

 「元々、行きたいなっていう思いがあって。このままじゃマンネリで良くないなというか。練習メニューもそうですし、環境もここでやったら出力とかスピードも出る。今回のタイムだったりとかすぐに結果はでないですけど、今後プラスに働くんじゃないかな」と短距離王国とのコンタクトにパリに向けた思いを強くしていた。

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