室内陸上男子走り高跳び、復活の衛藤が優勝 3度目の五輪に挑戦だ

2024年02月04日 16:04

陸上

室内陸上男子走り高跳び、復活の衛藤が優勝 3度目の五輪に挑戦だ
男子高跳びの表彰式。左から2位・長谷川、優勝した衛藤、3位の真野 Photo By スポニチ
 【室内陸上大阪大会最終日 ( 2024年2月4日    大阪城ホール )】 男子走り高跳びは衛藤昂(32=神戸デジタルラボ)が2メートル24を跳んで優勝した。昨年の杭州アジア大会銅メダルの真野(しんの)友博(27=九電工)は2メートル18で3位だった。
 衛藤はリオ、東京五輪と代表入りし、東京五輪後に21年シーズンでの現役引退を発表。ところが、昨年10月の新潟チャレンジ後に現役復帰を決断した。「2番になったことも嫌だったし、何よりガス欠になった自分が凄く嫌になったんで」と真相を話す。

 「試合には出ていたんですけど、トレーニングが十分積めていなくて。3シーズンぶりくらいの全助走をやって。2メートル15の1回目までは真似ごとをしているような感じでしたが15の2回目で“こう攻める、こうかき込む”って動きを思い出して」と手探りな跳躍な中でも体が動いて、そして跳んだ。

 拠点は兵庫に移している。所属の神戸デジタルラボでは社員としてアプリ開発に携わり週5日働く。「仕事の日は近くの公園だったり、坂道だったり。週末は尼崎とか神戸ユニバとか空いてる競技場で技術練習する形です」と東京五輪までとは大きく環境が変わったことを打ち明けた。

 「新しい環境になって、今までと違うチャレンジっていうことを凄くポジティブにとらえています。練習量とか時間とかを考えるとネガティブなところもあるんですが、そんな中でも楽しみながらチャレンジしようと」

 パリ五輪での3大会連続出場は険しい道のりだ。「まずはポイントで32番以内に入らないといけない。もしくは(参加標準記録の)8メートル33をクリアするって方法もある。でも、結局は日本選手権だと思うんですよね。32番内に入っていても日本人選手が6人いるかもしれない。そうなったら3番以内に入らなきゃいけない」と走り高跳びの選手層の厚さを嘆いてみせた。

 2月5日は33歳の誕生日。「32歳最後の日に優勝できました」と最高のプレゼントを自分に贈って笑顔。レース後は陸連の能登半島地震の募金活動に妻の瞳さんと参加してファンのエールにも応えていた。

 一方、3位に終わった真野は「ぶっちゃけ言うとたまったもんじゃない。しっかり主要大会に合わせてくる実力を散々見てきているので」と警戒していた。

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