全中クロカン 3年男子団体戦でチーム能登が優勝 被災した故郷へ「少しでも元気を届けられたら」

2024年02月04日 20:22

クロスカントリー

全中クロカン 3年男子団体戦でチーム能登が優勝 被災した故郷へ「少しでも元気を届けられたら」
3年男子団体で優勝したチーム能登のメンバー Photo By スポニチ
 【第9回全国中学生クロスカントリー大会 ( 2024年2月4日    滋賀・希望が丘文化公園 )】 全国中学生クロスカントリー大会が4日に行われ、3年男子3キロの団体戦でチーム能登が優勝した。メンバーの若狭怜士(石川・中能登中)が9分4秒で4位、小室快斗(石川・中能登中)が9分6秒で6位、鵜家拓斗(中能登中)が9分44秒で47位に入った。

 故郷を思いながら必死で走った。元日に北陸地方を襲った能登半島地震。メンバーたちは、練習を終えて帰宅しようとしていたところ強い揺れに襲われたという。被災後は地割れなどの影響で地元の練習施設を使用できなかったが、コーチが必死に練習できる方法を模索してくれたという。小室は「コーチが金沢の練習できる環境がある場所まで送迎してくれたりした」と説明した。

 そしてこの日、チーム能登は、個人成績をもとに上位3人の順位を加算した数値をチームポイントとして競う団体戦で優勝。小室は「“石川がんばれ”って皆さんが応援してくれていた。避難所で生活されている人とかがいる中で、良い報告ができて少しでも元気を届けられたらなと思います」と故郷への思いを語った。

 チームで最上位の4位に入った若狭は「1人でも欠けたらできなかったことなので、全員が全力を出して優勝できてうれしい」と笑顔を見せ、鵜家は「不甲斐ない走りをしてしまったけど、2人が上位でゴールしたおかげで優勝できた。うれしいも悔しいも半々ぐらいである」と話した。

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