どうしたシューター軍団?日本の女子バスケは「山本麻衣」を得てさらに強くなったはずだよね…
2024年02月10日 15:05
バスケット
2試合の出場時間は日本代表でトップ。総得点は林咲希の31点に迫る30点とチーム2位。運動量は間違いなくチーム、いや大会No.1だろう。
桜花学園出身の24歳。高校2年で馬瓜ステファニーらと「3冠」を達成した黄金世代。桜花のポイントガードは日本の司令塔、日本の司令塔は世界のトップだと思っている。
今大会の山本はSGとして、恩塚亨監督(44)のチームコンセプトを体現する。
「走り勝つシューター軍団」
初戦のスペイン戦を見た時、これが今の日本のバスケか、と驚いた。スピードで翻弄(ほんろう)し、遠くからズバズバゴールを射抜いた。アイスホッケーの試合と見まがうほど選手の入れ替えが激しく、日本は常にフレッシュな選手がコートに立っている印象を受けた。
その日本がハンガリー戦に敗れた。
渡嘉敷来夢、オコエ桃仁花ら高さや強さで戦える選手が少ないことはこの際忘れよう。
ハンガリー戦の敗因は明らか。スペイン戦で40本(15本成功)放った3ポイントシュートが、ハンガリー戦では28本(9本成功)と減らした。
どうしたシューター軍団?
コンセプト通りのバスケを通せば疲弊するのは分かる。しかも体格で上回るスペインを相手にした翌日のハンガリー戦だ。足も腕も重くなるのは無理もない。
だからこそ、一日空いたカナダ戦は疲労も回復して「走り勝つシューター軍団」本来の姿を見せてくれると信じている。
「自分をシンジテ!打ッテ!」前ヘッドコーチならきっとこう言って鼓舞してくれると思う。
山本が頭ひとつ大きなハンガリーのディフェンスを避け、ラインから遠ざかって3ポイントを決める姿は美しかった。
一方で、マウスピースを床に落とすと、すすぎもしないで口に入れてしまい、チームメートの笑いを取るのも忘れない。
間違いなく今大会最大の収穫は山本だ。日本は東京で世界のファイナリストとなった。ぜひ五輪出場の切符をつかんで、パリで再び世界を驚かせてほしい。
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