【クロスボーダーラグビー】学生No.1フッカーの力証明 江良「大きな自信になった」東京ベイでデビュー

2024年02月10日 19:28

ラグビー

【クロスボーダーラグビー】学生No.1フッカーの力証明 江良「大きな自信になった」東京ベイでデビュー
<東京ベイ・チーフス>後半、突進する東京ベイ・江良(中央)(撮影・吉田 剛) Photo By スポニチ
 【クロスボーダーラグビー2024最終戦   東京ベイ30―35チーフス ( 2024年2月10日    東京・秩父宮ラグビー場 )】 リーグワン昨季4強とスーパーラグビー(SR)パシフィックの2チームによる初の国際交流試合は最終戦を迎え、リーグワン昨季王者の東京ベイはSR昨季2位のチーフスに30―35で敗れた。シーズン途中の非公式戦のため主力の一部を温存したものの、若手選手が躍動。特に4月に正式入団予定のフッカー江良颯(22=帝京大4年)は後半開始から40分間出場し、学生ナンバーワンフッカーの実力を証明した。
 1カ月前には全国大学選手権決勝で主将として帝京大を3連覇へ導いた江良が、いきなり見せ場をつくった。後半5分、敵陣で自身にとってのファーストスクラムで、相手右プロップを崩してペナルティーを誘発。直後のラインアウトでは正確なスローイングでマイボールを確保し、WTB山崎のトライの起点に。「強みのスクラムでペナルティーを取れたことは手応え」と笑顔で振り返った。

 その後も同20分にはモールの最後尾から自ら持ち出してトライラインに迫り、プロップ才田のトライをアシスト。セットプレー、フィールドプレー共に、ルーキーらしからぬ実力を証明したが、「トライまで行ける感覚があったが、相手の腕力の強さがいつも通りではなかった」と大学レベルとの違いも痛感した様子だった。

 帝京大では1年からレギュラーを勝ち取った実力が評価され、2年ごろから勧誘を受ける形で東京ベイの練習に参加。そのため本格的にチームに合流したのは1月末ながら、連携面でも2年も3年も前からチームにいるようなプレーを見せた。フラン・ルディケ・ヘッドコーチも「いいパフォーマンスをしてくれた。特にセットプレー、スクラムでいい仕事をした。日本の若手もできるということを証明してくれた」と称えた。

 東京ベイには自身を含めて6人のフッカーが在籍。今後は公式戦デビューに向けて、チーム内競争を勝ち抜く必要がある。元オールブラックスのコールズら、はるかに経験値が上の先輩たちに挑むスーパールーキーは、「大きな自信になったし、いい経験ができた」と目を輝かせた。

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