蛭田みな美のENJOYゴルフ‼⑦アイアンショット

2024年03月01日 12:00

ゴルフ

蛭田みな美のENJOYゴルフ‼⑦アイアンショット
蛭田みな美のENJOYゴルフ‼⑦アイアンショット Photo By 提供写真
 飛距離よりも正確性が求められるアイアンショット。蛭田みな美プロはストレートボールではなく、あえてフェードボールを打つと言います。その理由は、左に曲がるミスを消すことができるからです。さらに、ダウンブロー気味にボールを打つことによって、縦の距離感も合うとのこと。ぜひ参考にしましょう。パートナーはティーチングプロのジミー常住氏です。 【動画で見る・蛭田みな美のENJOYゴルフ‼⑦
 常住 蛭田プロは意識的にフェードボールを打っているそうですが、その理由とは?

 蛭田 以前は右にも左にもミスが出ていたので、球筋を統一したほうがいいかなと。フェードならグリーンにボールが止まりやすく、左へ引っかけてグリーン奥に打つ心配がないので、スコアメークに役立ちます。

 常住 フェードを打つコツを教えて下さい。

 蛭田 基本はユーティリティーのときと同じです。オープンスタンスに構え、肩、腰のラインもそれに合わせます。クラブフェースは目標に向けておきます。体の回転でクラブを上げたら、スタンスの向きに沿って振り抜くだけです。

 常住 どの程度、オープンスタンスに構えるイメージですか?

 蛭田 ボールを打ち出したい方向に構えます。私は目標に対してピン1、2本分ぐらい左へ打ち出したいので、左足をボール1個分ほど下げるイメージですね。

 常住 要は、スタンスの向きに対してボールを打ち出すイメージですね。他に注意点はありますか?

 蛭田 ダウンスイングではクラブを寝かせずに、立てたまま下ろしてきます。そのままダウンブロー気味にボールの上からクラブヘッドを下ろしますが、私はダフり防止の意味も含めて、ヒールからヘッドを下ろすように心がけています。

 常住 ヒールからですか?アマチュアがまねをするとシャンクが出そうですね。

 蛭田 目標に対して開いたままフェースを出すとシャンクになりますが、ヒールから下ろしてもインサイドに振り抜きさえすれば、シャンクにはなりません。むしろ、ボールをしっかりつかまえることができるので、フェードだからといって、飛距離が落ちることもないでしょう。

 常住 クラブを立てて下ろし、ダウンブローに打つには、どうしたらいいですか?

 蛭田 私が実際に行っている素振りがお勧めです。まずトップ・オブ・スイングまでクラブを上げます。そこからクラブを地面へ向かって縦に下げてみましょう。その際、クラブを横に倒さず、ヘッドが上、グリップエンドが下という位置関係を崩さないことが大切です。

 常住 腰を先に回すわけじゃないんですね。

 蛭田 フェードって腰を先行させるイメージがあるじゃないですか。でも、それだと当たりの薄いスライスが出るので、飛距離が落ちるんです。切り返しでは、腰を切らずに一度クラブを落とす動作を入れましょう。その後で腰を回転しながらフィニッシュまで振り抜くと、ダウンブローのスイングになります。

 (取材協力=福島・ゴルフプラザニューウイング)

 ◇蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年(平9)7月15日生まれ、福島県出身の26歳。3歳でゴルフを始め学法石川高時代の14年世界ジュニアで個人3位、永井花奈と組んだ団体戦で優勝。同年日本女子アマ優勝。16年プロ入り。23年CATレディースでツアー初V。家族は両親と姉、プロゴルファーの兄・玲於(28)。

 ◇ジミー・常住 本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ)1981年(昭56)12月15日生まれ、東京都出身の42歳。日本プロゴルフ協会(PGA)会員。

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