尊富士 2敗目で110年ぶり新入幕Vは千秋楽へ持ち越し 右足痛め車いすで医務室直行…救急車で病院へ

2024年03月23日 17:20

相撲

尊富士 2敗目で110年ぶり新入幕Vは千秋楽へ持ち越し 右足痛め車いすで医務室直行…救急車で病院へ
<大相撲春場所14日目>寄り切りで朝乃山に破れる尊富士(左)(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 大相撲春場所14日目の取組が22日、エディオンアリーナ大阪で行われ、東前頭17枚目の新入幕・尊富士(24=伊勢ケ浜部屋)は元大関の朝乃山(30=高砂部屋)に寄り切りで敗れて2敗目を喫した。直後の取組で西前頭5枚目の大の里(23=二所ノ関部屋)が小結・阿炎(29=錣山部屋)にはたき込みで勝って3敗を守ったため、賜杯の行方は千秋楽へと持ち越された。
 結びでは豊昇龍が琴ノ若との大関対決に寄り倒しで敗れて4敗目を喫し、優勝争いから脱落。優勝争いは新入幕の“ちょんまげ”尊富士と幕内2場所目の“ざんばら髪”大の里の新鋭2人に絞られた。

 依然単独トップの尊富士は千秋楽で勝てば、1914年(大正3年)夏場所の両国以来110年ぶりの新入幕優勝が決まる。しかし、敗れた際に痛めたのか、土俵を降りる際に右足を引きずる姿が。車いすで花道を去り、医務室へ直行した。その後、右膝から下をギプスで固定したまま救急車に乗り込み、大阪市内の病院へ向かった。関係者によると、足首かアキレス腱を痛めたものと思われる。

 初土俵から所要9場所で最速新入幕を果たした尊富士は今場所、初日から11連勝。9日目には三役初挑戦で小結・阿炎を下すと、10日目には大の里との新鋭対決を押し出しで制した。11日目には大関・琴ノ若を寄り切りで破り、1960年初場所の大鵬に並ぶ歴代1位タイとなる新入幕初日からの11連勝を達成。出世が早過ぎて大銀杏(おおいちょう)の結えないちょんまげの24歳があの大横綱が作った記録に並んだ。

 12日目には99年度生まれの同学年の大関・豊昇龍に土俵下まで投げ飛ばされて初黒星を喫したが、「何も考えずに自分を信じてやるしかない」と切り替え。13日目は関脇・若元春を圧倒し、歴史的な新入幕優勝に王手を懸けていた。

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