【体操】床のスペシャリスト南一輝はミスで出遅れ「五輪選手になれるほど練習できていなかった」

2024年04月12日 14:24

体操

【体操】床のスペシャリスト南一輝はミスで出遅れ「五輪選手になれるほど練習できていなかった」
<体操 全日本総合選手権>男子予選、床に臨む南一輝(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 体操のパリ五輪選考会を兼ねる全日本総合選手権の第2日は12日、群馬・高崎アリーナで男子予選が行われ、23年世界選手権代表の南一輝(エムズスポーツクラブ)は床と跳馬に出場したが、2種目とも着地が乱れて出遅れた。
 最初の種目の床では前半連続して着地でバランスを崩した。後半立て直したものの14・166点と得点が伸びず「ふがいない。後半の3つは練習の成果を出せたと思うが、前半3つは自分の感覚と合わなかった。五輪の選手になれるほど練習できていなかったと痛感した」と唇をかんだ。

 床の下のスプリングの跳ね返ってくる感覚がつかみきれず「床が沈みすぎて、蹴りたい時にまだ床が帰ってきていなくて(足が)抜ける感じになった」。いつもよりジャンプで高さが出ず、着地のタイミングがずれた。

 跳馬でも着地で手をつくミスを犯し13・166点に止まった。「跳馬で取り返そうと吹っ切れた状態で跳べて、手応えも良かったけど、着地が合わなかった。ちょっと焦っていた」と振り返った。

 24歳の南は床のスペシャリスト。21年世界選手権の床で銀メダルを獲得。昨年の世界選手権では団体で8年ぶりの金メダルに貢献、個人でも床で銀メダルを手にした。今年3月の種目別W杯でも床で銀メダル。パリ五輪では床と団体での金メダルを目標に掲げ、スペシャリストでの代表入りを狙っている。

 初の五輪代表入りに向けて厳しい状況となった。「(決勝進出は)厳しいと思っている。チャンスがあれば自分の実力をしっかり出してやり切りたい」と必死で前を向いた。

 男子の代表枠は5。昨年の世界選手権男子個人総合を制した橋本大輝(セントラルスポーツ)は決定済み。残りは今大会と5月のNHK杯の合計点上位2人とチーム貢献度で2人が代表に内定する。

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