照ノ富士「プラスに捉えてやるかは本人次第」宮城野部屋合併のメリットに言及…自身も転籍を経験

2024年04月12日 16:10

相撲

照ノ富士「プラスに捉えてやるかは本人次第」宮城野部屋合併のメリットに言及…自身も転籍を経験
<春巡業川越場所>弟弟子の熱海富士(左)を指導する照ノ富士(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲春巡業が12日、埼玉県川越市の川越運動公園総合体育館で行われ、横綱・照ノ富士(33=伊勢ケ浜部屋)が稽古後に報道陣の取材に応じた。
 伊勢ケ浜部屋には、閉鎖処分を受けた旧宮城野部屋の親方や力士たちが4月付で全員転籍。8日に合併後初稽古が行われ、照ノ富士も参加した。「やることは変わらない」と自身の心境の変化は特にないものの、人数が約2倍に増えた部屋全体としては「気合入れて稽古していたんじゃない?稽古相手も増えて、みんな強くなっていくんじゃないですか」と歓迎した。

 自身も幕下時代の13年春場所後に間垣部屋の閉鎖による伊勢ケ浜部屋への転籍を経験。当初は「稽古がキツくなるな」と思っていたというが、伊勢ケ浜部屋の猛稽古の成果はすぐに表れて半年後に関取昇進、2年後には大関昇進を果たした。「この部屋に入ってから稽古の大事さが分かった。稽古をやればどんどん強くなっていくからよかった」。飛躍の転機となったことを振り返った。

 さらに、「猛稽古」と称される伊勢ケ浜部屋の稽古についても言及した。「うちは別に猛稽古ではなく普通だと思う。強くなって番付を上げていくという考えでプロになっているから自分からやる。俺も(稽古を)やらされていると思っていた時もあったけど、やらされているのではなく教えてもらっている。どう受け取るかは本人次第」。強制的に厳しい稽古を課しているわけではなく、自主性を重んじていることを強調した。

 「もう一回(入門する)部屋を選べるとしたら、伊勢ケ浜部屋しか選ばないと思う」と明言。春場所で尊富士が110年ぶりの新入幕優勝という歴史的偉業を成し遂げたことも踏まえ「強くなって当然の稽古をしている。間違ったことはやってないと結果で証明している」と誇らしげに語った。

 旧宮城野部屋勢にも、十両・伯桜鵬(20)を始め期待の大きな力士たちが多い。「プラスに捉えてやるのか、稽古キツいなーと思うのかは本人次第。俺はプラスにしか捉えなかった」。経験者だからこそ分かる転籍のメリットを挙げ“新生・伊勢ケ浜部屋”全体のさらなる隆盛を願った。

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