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宇野昌磨「やり切った」競技人生 「真央ちゃんに憧れて…」5歳からの歩みを回顧「自分を褒めたい」

2024年05月14日 14:25

フィギュアスケート

宇野昌磨「やり切った」競技人生 「真央ちゃんに憧れて…」5歳からの歩みを回顧「自分を褒めたい」
<宇野昌磨競技生活からの引退報告>引退を報告する宇野昌磨(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 フィギュアスケート男子で18年平昌、22年北京と五輪2大会連続メダリストで、世界選手権2度制覇の宇野昌磨(26=トヨタ自動車)が14日、都内で引退会見を行った。最後のシーズンとなった23‐24シーズンを振り返り、「やりきった」と充実感たっぷりに語った。
 宇野は9日に自身のSNSで現役引退を表明。「5歳の時にスケートと出会い、21年間続ける事ができ、素晴らしい競技生活を送れたことにとても感謝しております」とつづっていた。

 “最後のシーズン”となった23‐24シーズン。23年11月、GPシリーズ第4戦中国杯は2位、第6戦NHK杯は2位。同年12月のファイナルは2位と、GP3連戦でライバルたちに頂点を譲った。その後の全日本選手権では合計298・04点で2連覇を達成。日本男子初の3連覇をかけて挑んだ今年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)では、ショート首位から総合4位という結果だった。

 だが、氷上の写真は満面の笑顔。この一枚の写真が提示されると、宇野は「やりきったという顔をしていますね」と客観的に述べた。「全力を出した上の結果でしたし、もちろん結果を求めたい一方で、フィギュアスケートとして自分の全力を見てみたいという気持ちもあったので、僕としては、今としては本当に満足している気持ちしか残っていません」と未練はない様子。

 これまでの競技人生について、「凄く満足そうな、やり切ったという顔をしているので。もちろんスポーツ選手は結果が大事ですが、こうやって結果が振るわなかったとしても、これだけの笑顔を出せる。幸せそうな表情ですよね。“それ(結果)だけじゃないんだよ”ということも見せられたのかなと思います」と充実感たっぷりに語り、「よく今日この日まで毎日、フィギュアスケートに全力で取り組んできた自分を褒めたいと思います」と自賛した。

 また、これから何かのスポーツを始めようとする子供たちに向け、「僕も真央ちゃんに憧れてスケートを始めたので」と、自身が浅田真央さんをきっかけに競技を始めたことを明かし「小さい時は特に、スケートの魅力というより、憧れの人になりたいという人がいたら」とアドバイス。「でも凄いですね、自分がこの立場になるなんて…。逆に聞きたいです。“僕の一体どこの部分に憧れてくれたんですか?”って」と、茶目っ気たっぷりに語った。

 ◇宇野 昌磨(うの・しょうま)1997年(平9)12月17日生まれ、名古屋市出身の26歳。5歳でスケートを始め、ジュニア時代から主要国際大会を制覇。シニアでは全日本選手権16~19年4連覇を含む男子歴代2位に並ぶ6度優勝。19年四大陸選手権、22年にはGPファイナルも制した。

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