脇谷が逆転殊勲打!巨人 日本シリーズ進出王手

2009年10月23日 18:05

野球

脇谷が逆転殊勲打!巨人 日本シリーズ進出王手
8回2死一、三塁、代打脇谷が右越えに逆転の2点二塁打を放つ
 プロ野球セ・リーグのクライマックスシリーズ第2ステージは23日、東京ドームで第3戦を行い、巨人が中日に5―4で勝ち、日本シリーズ進出へあと1勝とした。
 巨人は高橋尚、中日は最多勝の吉見が先発。

 初回、中日は右前打で出塁した荒木を塁に置き、森野が2戦連続の先制2ランを放った。1死一塁。カウント2―1と追い込まれていたものの、やや甘く入った高橋尚のスライダーを右中間席の最前列まで運んだ。第1ステージは11打数2安打と苦しんだ3番打者は復調を感じ取った様子だった。

 ▼中日・森野「しっかり打てました」

 その後は、巨人、中日とも再三走者を出すが両投手が踏ん張り、2-0と中日がリードのまま後半戦へ。

 6回、巨人は高橋尚に代わって越智がマウンドに。その裏、巨人は2死からラミレス、亀井の連続ソロアーチで追いついた。

 ▼巨人・ラミレス「吉見投手はここまで失投がほとんど無かった。甘い球は1球で仕留めるという気持ちで集中力を高めていた。試合が硬直していたので次の1点を取ることで必ず流れが変わると思っていたよ。」

 ▼巨人・亀井 「ずっとフォークでやられていたので追い込まれるまではフォークに狙いを絞っていた。イメージ通り完璧に打てました。ラミちゃんのHRがチームに流れを引き寄せてくれました」

 7回、中日は吉見の代打・井上の安打を足場に1死一、三塁の好機を築いた。ここで巨人は山口を投入したが、続く森野の二ゴロ間に勝ち越し。さらにこの日これまで3三振のブランコが右前適時打を放ち、荒木が好スライディングを見せ加点した。

 ▼中日・ブランコ「チェンジアップ、いいところに飛んでくれた。それにしても荒木さんがよく走ってくれたね」

 巨人は2点を追う8回に中日の中継ぎの柱、浅尾をつかまえた。

 制球の定まらない右腕に対し、先頭の坂本が四球を選び、続く松本は右前打。無死一、二塁の好機を迎えた。しかし、頼みの3番小笠原は左飛、4番ラミレスも二ゴロ。好機を手放しかけたが、亀井の詰まった遊撃への当たりが名手井端の失策を誘って1点。なお一、三塁から代打の脇谷が右越えへの二塁打。走者2人をかえし、鮮やかに試合をひっくり返した。

 CSでは第1戦から、二塁の先発をベテランの古城に譲ってきた。しかし「僕の持ち味は思い切りのいいプレー」と言う脇谷。初球の直球を積極的に振りに出て殊勲打を放った。存在感を示し、一振りでチームを勝利に導いた。
 ベンチに控える選手の厚みも感じさせ、巨人が2年連続の日本シリーズ進出へ王手をかけた。

 9回、巨人は守護神・クルーンがマウンドへ。代打・立浪、井端、荒木と3人をきっちり打ち取りゲームセット。日本シリーズ進出に王手を掛けた。

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