小谷野&賢介 万全の準備で必然の併殺!

2009年10月23日 06:00

野球

小谷野&賢介 万全の準備で必然の併殺!
<日・楽>8回1死満塁、藤井の三ゴロを本塁に送球する小谷野
 【日本ハム3―1楽天】「一石二鳥」ということわざがあるが、野球で例えるなら併殺に仕留めた時が当てはまる。1つのプレーで2つのアウトを奪う。それを日本ハムは内野陣の一瞬の判断で完成させ、最大の危機を回避した。
 「ホームでアウト1つという場面で2つも取ってくれた」。梨田監督が誇らしげに振り返った場面は1―1で迎えた6回1死一、三塁。ここで日本ハムベンチはバックホーム態勢を指示した。楽天の打者は左の中村真。カウントは1―2。打撃カウントで糸数―鶴岡のバッテリーは外角カーブを選択した。三塁・小谷野は前進守備の中で三遊間寄り。そこに狙い通りにゴロが転がると、ベンチの真喜志内野守備コーチは「ホーム」と本塁送球を叫んだ。
 しかし、小谷野はそれに反して二塁へ送球した。「二塁の(田中)賢介とアイコンタクトができて“いける”となったんで二塁へ投げた。あれが成立しなければ凡ミス。賢介がすぐ捕って投げてくれたおかげ」。中村真は左方向の打球が多くシーズン中の安打は77安打中61本が中堅から左で実に79・2%。この日も2回に三遊間を破る安打を放っていた。小谷野はそのデータの中で最高のポジショニングを取っていた。真喜志コーチも「準備なくしてはできない。2人はいろんな状況を想定していつも確認してる」と最敬礼。首脳陣の指示以外のプレーもできるからこそ、日本ハムは強い。

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