代打・大道 狙い通りの引っ張り2点打

2009年10月23日 06:00

野球

 【巨人6―4中日】短期決戦ならではの決断だった。4回に1点を勝ち越してなお1死二、三塁で原監督が早い仕掛けに出た。
 前の打席で中前打した松本に代えてベテランの大道を起用。チェンに対してこの2年は無安打、今季も2打数2三振だが指揮官は「ここは力勝負だと思って決断した」と相性を度外視して切り札を送り込んで畳み掛けた。大道は1ボールから難しい内角直球を引っ張ってバットを折りながら三塁線を破り、貴重な2点が入った。
 シーズンで喫した2三振が快打の伏線になった。「シーズンは中堅から右におっつけようとしてやられた。だから次の対戦は引っ張ろうと思っていた」。まさに狙い通りだった。
 22年目のベテランは準備も万全だった。通常は4回裏から始める素振りを「短期決戦は出番が早い」と今回のCSでは2回裏から行って出番に備えている。早い回で原監督から指名が入ったが「いつ呼ばれてもいいようにしていた」とさらり。ベンチの意図と、脇役の働きが最高の形でかみ合った。

 <渋~い1、2番 坂本&松本がつないだ>初戦はともに無安打だった巨人の坂本、松本の1、2番コンビが渋い働きを見せた。3回、先頭の坂本が10球粘り二邪飛に倒れたが、松本は12球目を中前に運びラミレスの同点打につなげた。松本は「追い込まれてからは少々ボール球でもカットして打てる球を待っていました。自信につなげたい」と胸を張った。坂本は初回に二塁打、5回に左前適時打を放ち「初回に点を取られたけど積極的にいこうと思った」と振り返った。

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