田中力投!ピンチ乗り越え連続完投

2009年10月23日 22:39

野球

田中力投!ピンチ乗り越え連続完投
8回、ピンチで日本ハム・高橋を三振に仕留め、雄たけびを上げる楽天・田中
 【楽天3-2日本ハム】「ここを越えれば、勝てる」。あふれんばかりの気迫を投球に込めた。1点差に迫られた8回、なお2死三塁で中軸を迎えた楽天の田中は、150キロ台の速球を連発。稲葉に四球を与えたものの、高橋は鋭い外角スライダーで三振に切って取った。勝負どころを乗り切り、CSで2試合連続の完投勝ち。チームの望みをつないだ。
 後のない状況で託されたマウンド。立ち上がりは「いつもより力んだ」と言う。2回に高橋のソロで先制を許したが、崩れなかった。3回1死一、三塁をしのぐと、味方打線が逆転。終盤も力強い投球を続けた。

 右腕を往年の名投手、稲尾和久に例える野村監督の頭に継投はなかった。「マー君で負けても、みんな納得でしょう。よう頑張った。言うことなし」。ウイニングボールを渡された指揮官は、最大限の褒め言葉を送った。

 前日の敗戦で追い詰められた後、橋上ヘッドコーチはこう語った。「悪い流れを一変させる力を持っている。実力は岩隈も申し分ないが、そういうエネルギーを持っているのは、やっぱり田中だ」

 最高の投球で期待に応えた背番号18は「自分が雰囲気を変えたいと、練習のときから思っていた」。指揮官から“神の子”と評される右腕が、その真価を見せつけた。

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