終盤150キロ台連発!マー君“鉄腕田中様”に

2009年10月23日 21:27

野球

 【楽天3-2日本ハム】後のないマウンドを託された右腕が、期待通りの快投を演じた。楽天の田中は6安打2失点で、2試合連続の完投勝利。1敗もできない状況に陥っているチームの望みをつないだ。
 2回に高橋のソロで先制を許したが、続く3回の1死一、三塁をしのぎ、味方打線の逆転を呼び込んだ。八回に森本の犠飛で1点差に詰め寄られたが、なお2死一、三塁で高橋を空振り三振。終盤に150キロ台の速球を連発する、鬼気迫る投球だった。

 大きな舞台ほど力を発揮する20歳を、野村監督は以前から故稲尾和久に例えている。この日の試合前も「稲尾2世だから、やってくれるんじゃないか。稲尾に降りてきてもらうか」と冗談交じりに期待を込めていた。

 稲尾といえば、語り草になっているのが1958年の日本シリーズ。巨人を相手に3連敗した西鉄が、鉄腕の投打にわたる活躍により4連勝で日本一を勝ち取った。後のない楽天にとっては、まさにそんな救世主の登場が待たれる状況だ。ベンチの指揮官の目には、若き右腕の姿に往年のライバルがダブって映ったことだろう。

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