巨人・岡本和真「なんとかオレに回してくれと」 同学年の天敵・伊藤将から今季初安打が決勝打

2023年08月27日 17:45

野球

巨人・岡本和真「なんとかオレに回してくれと」 同学年の天敵・伊藤将から今季初安打が決勝打
<巨・神>殊勲の岡本和はファンとハイタッチをかわす(撮影・西川祐介) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―2阪神 ( 2023年8月27日    東京D )】 巨人の岡本和真内野手(27)が阪神戦(東京D)で“天敵”の同学年左腕・伊藤将司投手(27)から主砲の意地を見せる決勝打。チームに自身の誕生日である6月30日以来58日ぶりとなる本拠・東京ドームでの阪神戦白星をもたらした。
 「4番・三塁」で先発出場。2―2で迎えた8回、2死一、二塁で入った第4打席だった。

 初球、2球目と内角直球で2ストライクと追い込まれたが、カウント2―2からの5球目だ。

 真ん中やや外寄りの143キロ直球を捉えると、打球は左前へ弾き返された。二塁から代走・門脇が俊足を飛ばし、ヘッドスライディングで勝ち越しのホームイン。岡本和は珍しく一塁ベース上で渾身のガッツポーズを炸裂させ、門脇は右手でグラウンドをパチンと叩いてこちらも喜びを爆発させた。

 岡本和はこの日の第3打席まで伊藤将に対して今季9打数無安打。チームは伊藤将に試合前まで2戦2敗で16回連続無得点に抑えられ、昨季から5連敗中と好材料はなかった。

 だが、0―2で迎えた6回に代打・大城卓の15号ソロで3試合22イニング目にして伊藤将から今季初得点を刻むと、2死後には坂本にも15号ソロが飛び出して2―2の同点。そして、岡本和に飛び出した待望の一打となった。

 沸き返るスタンドからの大歓声を受けながらお立ち台に上がった岡本和は「ずっとやられてましたし、なんとかオレに回してくれと思ってたんで。まぁ、打てて良かったです」と淡々とした口調ながらもキッパリ。打席に入る前の心境について聞かれると「2戦、それまでもやられてますし、なんとかランナーかえそうと思ってたんで。良かったです」と冷静に繰り返した。

 「本当に門脇もしっかり走ってくれて、タイムリーになったので本当にありがたい気持ちです」

 珍しく飛び出した渾身のガッツポーズについてはインタビューからも質問が出たが「いや、そんなことはないと思います、はい」と“岡本節”でスタンドの微笑ましい笑いも誘った主砲兼主将。

 「また続けて勝てるように頑張りたいと思います」とし、リリーフ陣の頑張りには「本当に助けられたと思うので頑張っていきたいなと思います」と話していた。

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