オリ、一丸零封リレーで優勝マジック24点灯!舜平大緊急降板も救援7投手でつないだ

2023年08月27日 06:05

野球

オリ、一丸零封リレーで優勝マジック24点灯!舜平大緊急降板も救援7投手でつないだ
<オ・ロ>12回に登板した吉田は無失点に抑える (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス0―0ロッテ ( 2023年8月26日    京セラD )】 オリックスは26日のロッテ戦を0―0で引き分け、14年以来9年ぶりとなる優勝へのマジックナンバー「24」が点灯した。先発の山下舜平大投手(21)が腰の張りで5回で降板しながらも8投手で無失点リレー。過去2年はマジックがつかないまま優勝した中嶋聡監督(54)にとっては初点灯となり、いよいよ3連覇へのスパートに入る。
 まさかのアクシデントがあっても、今のオリックスは負けない。先発・山下が緊急降板しながら、8投手の無失点リレーで執念ドロー。ソフトバンクが優勝を飾り、リーグ2位に終わった14年以来9年ぶり、中嶋監督就任後は初の優勝マジック24がついに点灯した。

 「あ、そうですか。“あ、そうですか”しか、別に感想はないですけどね」

 常々「目の前の試合に勝つだけ」と話す指揮官は、マジック点灯についての質問をまるで人ごとのようにスルー。ただ、2位・ロッテに大差をつけ、残り32試合となった現状を考えれば、勝ちに等しい引き分けだ。

 非常事態に動じない強さも改めて示した。初回に3者連続三振で立ち上がった山下が6回の登板前に腰の張りを訴えて降板。流れが相手に傾いてもおかしくない中、緊急登板したチーム最年長40歳のベテラン右腕・比嘉が相手上位打線を1安打無失点に抑えて試合を引き締めた。

 「こういうこともあり得るんで、準備はしています。1アウトずつ、いつもと変わらず。(M点灯は)いいことじゃないですか。やることは変わらない」

 7回からは阿部、宇田川、山崎颯、山岡、山田、吉田が1回ずつを無失点。延長10回1死一、二塁では中村奨の左前打を処理した左翼手・渡部の好返球で失点を阻止した。昨年9月8日の西武戦以来となった8投手の零封リレーに加えて好守で底力を見せつけた。

 頂点に立った過去2年と違い、独走状態で迎える終盤戦。最短Vは9月10日だ。セ・リーグの阪神も先にマジックを点灯させており、関西の2球団に同時にマジックがつくのは史上初めて。幸い、山下も軽傷の見込みで、3連覇を目指す王者にスキはない。 (山添 晴治)

 《2年連続8人継投零封》○…オリックスは8投手が登板し延長12回を無失点。8人継投で零封は、今季5月5日にソフトバンクがロッテ戦で記録して以来7度目。オリックスは昨季9月8日の西武戦でもマークしており、2年連続は初。

 《4年ぶり12回0―0引き分け》○…オリックスの0―0引き分けは昨季8月23日の日本ハム戦(釧路=7回日没)以来で、延長12回では19年4月3日のソフトバンク戦(京セラドーム)以来4年ぶり。

 《関西2チームに点灯は初》○…セ・リーグはすでに阪神に優勝マジックが点灯中で、関西の2チームにそろってマジックが点灯するのは史上初。過去両リーグで関西のチームが優勝は、64年のセ=阪神とパ=南海があるが、当時は9月19日に南海が優勝決定。7日後の26日、阪神に「M2」が初点灯していた。

 《最短優勝9月10日》○…首位のオリックスに優勝へのマジックナンバー「24」が初点灯した。対象チームのロッテが残り34試合に全勝すると勝率・652で、オリックスがロッテ戦を除く24試合に勝った場合に勝率・655で上回るため。オリックスのマジック点灯は、2位に終わった14年以来9年ぶり。なお、現日程での最短V決定は9月10日。

おすすめテーマ

2023年08月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム