広島・矢崎 お待たせ29日戦列復帰「また信頼してもらえるようにやっていくだけ」

2023年08月29日 06:55

野球

広島・矢崎 お待たせ29日戦列復帰「また信頼してもらえるようにやっていくだけ」
広島・矢崎 Photo By スポニチ
 広島・矢崎拓也投手(28)がきょう29日の巨人戦(京セラドーム)で待望の戦列復帰を果たす。守護神として貢献し、リフレッシュ目的で19日に出場選手登録を外れて以来、最短10日での昇格。抑えもセットアッパーもこなせるだけに、ブルペン強化とフル回転に期待がかかる。右腕は「自分が入ることでチームがもっと強くなるのがベスト」と気合を入れた。
 現状で6ゲーム差をつけているとはいえ、クライマックスシリーズ(CS)進出をにらめば少しでも差を広げておきたい、4位・巨人との3連戦(29、30日=京セラドーム、31日=岐阜)。ブルペン陣強化へ、頼もしい戦力が帰ってくる。

 今季は主に守護神としてチームの勝利に貢献してきた矢崎だ。起用法について「そこは彼と会って、直接しゃべってから」と言及を避けた新井監督も、出場選手登録には「もちろん。最短で帰ってこいと言っているので」と明言した。

 開幕から不振が続いた栗林に代わり、5月16日のDeNA戦からクローザーに定着。ここまで22セーブをマークする。だが、8月13日の中日戦から4試合連続で失点。19日にリフレッシュ目的で出場選手登録を外れ、当初の予定通り、最短10日での復帰となる。

 「打たれたり、点を取られるのは僕に要因がある。基本は投げミス。完璧に決まった球を打たれたことは少ないと思う。サインが出た時、投げ切れる確率を増やすことが最優先かなと思います」

 矢崎は冷静に自分の投球を分析する。確かに、失点した4試合はフォークが思うように落ちず、痛打されるケースが散見された。いきおい、抹消期間中は疲れを取りつつ、どこに体重を乗せるかなど投球の際の基本動作の確認に主眼を置いた。

 「与えられた場所で仕事をするのが一番。監督じゃないので分からないけど、いい形の時に(役割を)動かすことはないと思う。(守護神に)戻りたいとかは全くないです」

 座禅を好む矢崎らしく役割については無欲無心。守護神の座には復調した栗林が返り咲いており、段階を踏んだ上で元のセットアッパーを担う公算が大きい。どうであれ、勝ちパターンを幅広く託せるだけに、その存在がブルペンに厚みをもたらすのは間違いない。

 「自分が入ることでチームがもっと強くなるのがベスト。自分の仕事に最善を尽くし、また信頼してもらえるようにやっていくだけかなと思います」

 7ゲーム差の首位・阪神を追う佳境。残り26試合、矢崎はフル回転でチームの勝利に貢献する意気込みだ。 (江尾 卓也)

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