阪神・大竹　下柳以来の虎移籍1年目左腕10勝狙う　相手予想先発はバウアーも「先に崩れない」

2023年08月29日 05:15

野球

阪神・大竹　下柳以来の虎移籍1年目左腕10勝狙う　相手予想先発はバウアーも「先に崩れない」 — ロジンをたっぷり使い投球練習を行う阪神・大竹（撮影・大森　寛明） Photo By スポニチ

　あす30日DeNA戦に先発予定の阪神・大竹が、無敗を誇る甲子園のマウンドで自身初の2桁10勝目を狙う。阪神移籍1年目左腕の10勝なら03年下柳剛以来20年ぶり2人目。難敵との投げ合いを制し、大台到達を期す。

　「いい投手なので、先に崩れないようにという意識は持っていきたい。1点もやらないという気持ちで行くとうまくいかないので。最少失点で打線を信じて投げられれば」

　相手予想先発はバウアー。実現すれば今季2度目の投げ合いとなり、投手戦必至の顔合わせだ。それでも必要以上に力まず、普段通りの投球を心がける。

　バウアーとは、ともに出場したオールスターでスライダーの投げ方を教わるなど交流を深めた。加えて「有料でも見る」と言うほどのYouTubeチャンネルの熱心な視聴者でもある。最近も27日投稿の『負のスパイラルから抜け出す方法』を視聴。「不調からの抜け出し方みたいなのをやっていて…投手のうまくいった、いかないの要素は（準備、選択、ピッチの特徴、制球の）4つしかないという考え方が面白かった」と振り返り、「変に落ち込む時は何が悪かったかわからない時。それが明確になるのはいい」と共感する。技術面だけでなくメンタル面も学ぶ“バウアー先生″の考えを参考にし、かつ投げ勝ってみせる。

　この日は甲子園のマウンドで35球を投じ、感覚を確かめた。7月26日巨人戦以来、約1カ月ぶりの本拠地での登板へ「相手もいい投手ですけど、ファンもいっぱい入ると思うので、味方にして投げられたら」と言葉に力を込めた。30日の対戦で大竹にあって、バウアーにないものがある。虎党の大声援だ。（松本　航亮）