巨人・船迫の執念で3位DeNAに2差接近!ヘビ一気のみ男がヘビーな場面「強い気持ちで」5球斬り2勝目

2023年09月06日 05:30

野球

巨人・船迫の執念で3位DeNAに2差接近!ヘビ一気のみ男がヘビーな場面「強い気持ちで」5球斬り2勝目
<ヤ・巨>勝利を喜び合う巨人ナイン(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人4―3ヤクルト ( 2023年9月5日    神宮 )】 強気のマウンドさばきで、白星を手繰り寄せた。3│3で迎えた8回2死一、三塁のピンチ。巨人・船迫が、4番手でマウンドに上がった。打者はオスナだった。
 「中に入ったら一発があるので、デッドボール当ててもいいやぐらいの強い気持ちだった」

 2球目。右サイドからの内角直球で大きく腰を引かせると、追い込んでから外角スライダーを連投。一ゴロに打ち取り、一塁ベースカバーに入って拳を握った。「あれはガッツポーズではなくてベースを踏んだ時に“アウトだ”っていう証拠でやっちゃいました」。5球でピンチを切り抜けると、直後に味方が勝ち越し。6試合連続無失点の先に、7月28日の中日戦以来となる、うれしいプロ2勝目が転がり込んだ。

 26歳でプロの舞台にたどり着いたオールドルーキー。父・裕さんの母校でもある聖光学院(福島)入学時は1メートル67、体重は50キロ未満。同期64人の中で最も小柄で、周囲からはメンバー入りさえも厳しい声も聞かれた。だが当時、運送業者で働いていた父から差し入れられたプロテイン、納豆、卵などで体をつくり、3年夏の甲子園はエースで8強進出に貢献。不屈の闘志が1メートル74、74キロの右腕を支えている。強心臓の源はあの動物だ。全国に約660人という珍名でもある船迫家には「強い動物を食べると、自分も強くなる」の言い伝えがある。物心つく前。ヘビをさばき、心臓が動いている間に一気のみ。開幕戦で好投した際にも「程よい緊張だった」と言い切った。

 強心臓のドラフト5位右腕が勝利を呼び込み、敗れた3位・DeNAに2ゲーム差に迫った。小学時代、野球教室で対面していた原監督も「お兄ちゃん(ピンチを招いた高梨)を助けたね」とご満悦だった。(花里 雄太)

 ◇船迫 大雅(ふなばさま・ひろまさ)1996年(平8)10月16日生まれ、宮城県蔵王町出身の26歳。小3で野球を始め、中学時代は軟式でプレー。福島・聖光学院では3年夏に甲子園8強。東日本国際大では1年春からベンチ入りし、4年春秋連続でリーグ戦MVP。西濃運輸を経て昨秋ドラフト5位で巨人入り。1メートル74、74キロ。右投げ左打ち。

 ▼巨人・大城卓(船迫の好投に)一番自信のある球でと思った。しびれました。抑えられてよかった。

 ▼巨人・重信(3―3の9回1死三塁から決勝点となる二ゴロ)ヒットじゃなくてもチームの勝ちにつながる1点が取れたのでよかった。

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