広島 堂林がサヨナラ打 今季初めての「1番」で「一番」いい仕事「泥くさくいけたかなと」

2023年09月06日 06:30

野球

広島 堂林がサヨナラ打 今季初めての「1番」で「一番」いい仕事「泥くさくいけたかなと」
<広・D>ヒーローインタビューでガッツポーズをする広島・曽根(左)と堂林(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島6ー5DeNA ( 2023年9月5日    マツダ )】 広島は5日のDeNA戦で今季6度目のサヨナラ勝ちを飾った。殊勲は今季初めて1番に入った堂林翔太内野手(32)だ。同点の延長10回に決勝の中前適時打を放つなど、今季2度目の3安打猛打賞。終盤に一時勝ち越された救援陣をバットで救った。10回1イニングを零封した中崎翔太投手(31)が今季初勝利。3位・DeNAとは5ゲーム差に広げ、同カードの3年連続勝ち越しを決めた。
 前進守備を敷くDeNAの中堅手・桑原の返球をかいくぐり、二塁走者の曽根が俊足を飛ばして猛然と突っ込んだ本塁クロスプレー。敵将・三浦監督のリクエストは覆らず判定通り生還が認められると、堂林の周りに歓喜の輪が広がった。

 「(曽根)海成が還ってくれたので本当に助かった。矢野の姿も見ていたので、何とかしないといけないな…と。いい当たりではなかったけど、泥くさくいけたかなと思います」

 5―5の延長10回。2死から途中出場の曽根、矢野が連続四球を選び、打席に堂林。カウント1―2から2球ファウルで粘り、6球目の落ちる変化球を振り抜くと、打球は中前で弾んだ。19年9月12日の中日戦以来、4年ぶり4度目のサヨナラ打に、百点満点の笑顔がはじけた。

 4番・西川を右脇腹違和感で欠く中、首脳陣はまた大胆なオーダーを組んできた。好調な堂林を昨年9月20日の中日戦以来で今季初の1番に入れ、4番に菊池を指名。不振と故障で離脱していたマクブルームを昇格即7番で起用した。この打順組み替えが当たった。

 リードオフマンに指名された32歳は、8月26日のヤクルト戦以来となる今季2度目の3安打猛打賞。終盤に一時勝ち越しを許した救援陣をV打で救っただけでなく、1点優勢の5回無死一塁でも右前打を放って2点攻撃をお膳立て。打率は・287まで上がった。

 「(堂林が)決めてくれたね。決めてくれると思っていた。選手全員から、何とか勝つんだという気持ちが伝わってきて、こちらも凄くうれしいです」

 首位・阪神との直接対決を含む6連戦の初戦を劇勝で飾った新井監督は、堂林らナインの奮闘に目を細める。3位・DeNAとのゲーム差を5に広げ、同カードの3連続勝ち越しを決めた価値ある1勝。堂林は言う。

 「勝つしかない。もう勝つしかないので。一戦一戦、目の前の試合を勝つのみです」

 クライマックスシリーズ進出を争う相手との直接対決。勝つと負けるとでは雲泥の差があった。堂林が宣言する通り、きょう6日も勝利するだけだ。
 (江尾 卓也)

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