“相棒”不在でも2番は健在!! 阪神・中野打って守って走って躍動も“つなぎ役”に徹するぞ

2023年09月06日 05:15

野球

“相棒”不在でも2番は健在!! 阪神・中野打って守って走って躍動も“つなぎ役”に徹するぞ
<中・神>初回、阪神・中野は先制の適時三塁打を放つ(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神8ー2中日 ( 2023年9月5日    バンテリンD )】 阪神4連勝の立役者は2番・中野の一振りだった。初回無死一塁。カウント2―2から先発・涌井のチェンジアップに泳がされながらも、うまくバットを合わせた。
 「森下がいい形で塁に出てくれた。なんとか自分もつなぎたいと思っていた」

 打球が右中間を抜けると、スタートを切っていた一走・森下が本塁まで長駆生還。自身は俊足を生かして三塁まで到達した。わずか11球で先制。初回3得点の速攻劇を呼び込み「ショートゴロを打とうと思っていた。(二塁の)ベースカバーに入るのは分かっていたので」と、自らが思い描く狙いとは違う打球になっても「うまく(バットに)乗ってくれたと思う」と喜んだ。自己最多となる今季5本目の三塁打。同時にシーズン38打点目を記録し、3年目にして通算100打点に王手をかけた。1、2番のコンビを組む近本が不在の中でも当然のように躍動した。

 相棒の分までとばかりに奮起した。2回2死からの第2打席でも左前打を放って今季43度目のマルチ安打。続くミエセスの初球にはリーグ2位を堅持する今季17個目の盗塁に成功。打って良し、走って良し、そしてビジター試合ではいまだ失策0と守って良しの“エリア51”は「一本で満足せずに、貪欲にというかそういう形でバッティングができている結果」とうなずいた。

 この夜、2本の安打を放ったことでリーグ最多安打を争う中日・岡林とは3本差。ただ、射程圏に捉えているとはいえ、足元を見つめることは忘れない。「自分の役割は次につなぐことだけ。今日はそういう仕事ができた。これからもバントにしろ、小技にしろ、しっかり決められるようにやっていきたい」。前後を打つ1、3番打者が変わっても、不動の2番は活躍する。(石崎 祥平)

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