落合博満氏 「投げてみないと分からない」藤浪が一皮むけた理由は

2023年10月17日 17:10

野球

落合博満氏 「投げてみないと分からない」藤浪が一皮むけた理由は
落合博満氏 Photo By スポニチ
 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が17日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。阪神からメジャーリーグへ移籍した藤浪晋太郎投手(29)の今季を総評した。
 メジャー移籍1年目はアスレチックス、オリオールズの2球団で64試合に登板。7勝8敗2セーブ5ホールド、防御率7・18の成績で終えた。オリオールズでは、2014年以来9年ぶり10度目となるア・リーグ東地区優勝にも貢献。セットアッパーとして新たな一面も見せた。

 そんな藤浪に対して落合氏は「アスレチックスの場合は先発で使っていて、ダメで中継ぎでしょ。オリオールズの場合は、最初から中継ぎ。彼も投げてみないと分からないタイプ。うまくハマる試合もあれば、ボロボロになる試合もある。日本での数字を見れば、よくやった方じゃないかな」と評価した。

 中継ぎで力を発揮したことには「先発はある程度、イニング数、球数を考えながらやらないといけないけど、中継ぎはめいっぱい1イニングいけるので、その分多少、ボールのばらつきを抑えられたのではないかな。でも、投げてみないと分からない投手」と評し、さらに「まさかトレードになると思っていなかったんだろうけど、その意味ではよかったんじゃないか」と、オリオールズ移籍もきっかけになったと語った。

 また、藤浪の長所について、同氏は「やっぱり真っすぐでしょ。スピードボールを持っているということ」と話し、「悪い部分はばらつきですよ」と加えた。160キロ台の直球で打者を牛耳れる反面、欠点は制球難になる部分。その欠点については「日本では克服できなかったものが、アメリカに行って、ある程度克服したのではないか、とは思う。彼本来の力を出すのであれば、まだまだ良くなる可能性はある」と示唆した。

 今季64試合の登板で79回を投げ、与四球45に与死球7。制球が定まらず、打者が警戒した様子も見られたが、同氏は「まあ、アメリカの選手はそんなに考えていないでしょ。日本人の選手が思うほど、そんなに大事には考えていないと思う」と死球についても“寛容”だったと解説。そのうえで「でも、結構ぶつけてはいるからな。フフフ」と笑っていた。

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