広島・新井監督はCSファイナルS第2戦先発を大瀬良に託す 「貢献したい」とエースが復活期す

2023年10月17日 05:45

野球

広島・新井監督はCSファイナルS第2戦先発を大瀬良に託す 「貢献したい」とエースが復活期す
広島・大瀬良 Photo By スポニチ
 広島・大瀬良大地投手(32)が「2023 JERA クライマックスシリーズ(CS)セ」のファイナルステージ(S)で19日第2戦の先発に決まった。新井貴浩監督(46)が16日に明言した。レギュラーシーズンは6勝11敗と振るわず、DeNAとのファーストSでは第2戦でブルペン待機。リーグ優勝の阪神に挑む決戦でエース復活を期待された。
 大瀬良はエースの真価、復権を示す機会をもらった。16日にマツダスタジアムを訪れた新井監督が18日に始まるファイナルSについて「初戦は九里。2戦目は(大瀬良)大地でいくよ」と明言。投手指名練習に参加し、決戦への準備に努めた。

 「(ファーストSで)みんなの頑張りは見ていたし、僕もその輪に入って活躍したい気持ちもある。気負わず、空回りしないように、しっかりと自分のやることやって、チームに貢献したい」

 レギュラーシーズンで味わった悔しさは忘れられない。5年連続で開幕投手を任されながら、4月下旬から調子を落とし、約2カ月にわたって白星から遠ざかることもあった。

 特にリーグ優勝を争った阪神に対しては苦杯をなめ続けた。0ゲーム差の2位で挑んだ7月30日の首位攻防戦(甲子園)では6回4失点で敗戦投手。この一戦を境に独走を許した。中8日を空けて満を持した8月15日の3連戦初戦(マツダスタジアム)も4回5失点に沈むなど、3試合で0勝1敗、防御率7・50の数字が残る。

 「甲子園の声援はスゴい。そういうものも含めていろいろ対応していくことはあるが、やることは変わらない。僕たちはいい流れで来ているし、経験もある。そういうの出せればこっちの流れに持って来られると思う」

 DeNAとのファーストSは15日の第2戦で6年ぶりにブルペン待機。出番なく終えても、救援陣が必死に戦う姿を目の当たりにした。

 「見えないところで、スゴく体を酷使しながら準備している。先発で上がる時は、いろんな思いを持って、マウンドに上がらないといけないなと感じた」

 再び先発を託してくれた新井監督の期待に応えるためにも、ふがいない姿はもう見せられない。配球面も含めて、いまできる限りの最善を尽くしながら、10・19に照準を合わせた。CSは過去4試合で1勝0敗、防御率2・30。18年以来、5年ぶりの日本シリーズ進出を目指し、必勝の誓いだけを胸に刻んだ。 (長谷川 凡記)


 ≪広島・大瀬良の過去のCS登板≫

 ☆14年 阪神とのファーストS第2戦に先発で7回を5安打無失点。試合は0―0の引き分け。1敗1分けでシーズン3位の広島は規定により敗退が決定。

 ☆16年 DeNAとのファイナルS第3戦、0―3の6回に2番手で救援。1回を1安打無失点。試合は0―3のまま敗戦。

 ☆17年 DeNAとのファイナルS第5戦、逆転された直後の4回に2番手で救援も2死から3連打で1失点。5回にも筒香の2ラン被弾で1回2/3を6安打3失点。チームは4連敗で日本シリーズ進出を逃した。

 ☆18年 巨人とのファイナルS第1戦に先発して6回を5安打1失点。初回先制のチームはリードを守って6―1で先勝。大瀬良はCS初勝利。

 【通算】4試合1勝0敗、防御率2.30。 

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