【スポニチスカウト部(36)】帝京平成大・西本力 急成長!東都3部の150キロ腕

2023年10月17日 06:00

野球

【スポニチスカウト部(36)】帝京平成大・西本力 急成長!東都3部の150キロ腕
東都3部の剛腕!最速150キロを誇る帝京平成大の西本(撮影・村井 樹) Photo By スポニチ
 今秋のドラフト候補となる選手にスポットを当てる「スポニチスカウト部」。アマチュア担当記者の独自目線による能力分析とともに、選手たちの素顔を紹介する。第36回は帝京平成大の西本力投手(4年)。東都3部に所属しながら最速150キロを誇るドラフトの隠し玉候補の魅力を探った。 【ドラフト会議
 大学から本格的に投手に転向し、最速150キロを誇る剛腕が東都3部にいた。身長1メートル85、体重91キロと恵まれた体から投じられるボールは、力強くキャッチャーミットに突き刺さる。熟考の末、プロ志望届を提出した西本は「少しでもチャンスがあるなら挑戦したい」と力強く言い切った。

 「これで駄目なら高校で野球をやめようと思って挑戦してみました」

 野球選手としての転機は、市船橋(千葉)時代の高校2年の秋だった。打撃には自信を持っていたが「守備が全然駄目で…」とそれまで公式戦でのベンチ入りはなし。身長はチーム内でも高かったこともありコーチから投手転向を勧められ「やってみようと。これで駄目なら仕方がない」と挑戦を決意。しかし当時は長身を生かしたオーバースローではなく、「チームにサイドがいなかったので」とサイドスロー投手だった。高校最後の夏は背番号19でベンチ入りしたが最速は130キロ。「初戦とかでしか投げてなくて。大学も強豪校から声がかかることもなく、トレーナーとかに興味があったので」と、帝京平成大の健康医療スポーツ学部への進学を決めた。

 「野球はやっぱり続けたかった」と、当時は千葉県大学野球リーグ2部に所属していた野球部へ入部。本格的に投手に挑戦すると、「体が大きくなるごとにスピードも増えた」と2年生で最速140キロを計測。その後は食事やウエートの量を増やしたことで昨年はついに150キロを計測。「スカウトの方も見に来てくれるようになって。そこから意識し始めました」とプロを夢見るようになった。

 現在は最後のアピールの場となるリーグ戦の真っ最中。「まずはリーグ戦で優勝し、チームを2部に押し上げるために投げたい」と、運命のドラフトまで必死に腕を振り続ける。(村井 樹)

 ≪ドラ1候補腕がゴロゴロ“戦国東都”≫東洋大の最速158キロ左腕・細野晴希(4年)や、常広羽也斗(4年)、下村海翔(4年)の青学大155キロ右腕コンビなど、ドラフト1位候補が例年以上にひしめく東都1部。しかし今年は1部だけでなく、2部の専大・西舘昂汰(4年)もドラフト1位候補ですでにプロ志望届は提出済み。4部の上智大にまで最速145キロ右腕の正木悠馬(2年)がいるなど、今年の東都リーグは全国屈指の投手力の高さを誇っている。来季以降も“戦国東都”の戦いはさらに激しさを増していきそうだ。

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