星稜 あのゴジラ松井を擁して以来、32年ぶりの神宮V 芦硲が大会7安打けん引「絶対に自分が走者を…」

2023年11月21日 05:00

野球

星稜 あのゴジラ松井を擁して以来、32年ぶりの神宮V 芦硲が大会7安打けん引「絶対に自分が走者を…」
<作新学院・星稜>神宮大会を制し、歓喜の佐宗(左)ら星稜ナイン(撮影・木村 揚輔)  Photo By スポニチ
 【明治神宮大会最終日・高校の部決勝   星稜3ー1作新学院 ( 2023年11月20日    神宮 )】 高校の部は、星稜(石川)が作新学院(栃木)を3―1で下し、91年以来32年ぶり3度目の優勝を飾った。主将で「3番・中堅」の芦硲(あしさこ)晃太(2年)が8回の決勝打で貢献。来春選抜大会(来年3月18日から13日間、甲子園)に出場する神宮大会枠を獲得し、北信越からの出場を3枠に広げた。
 32年前のように主将が光り、星稜が頂点に立った。同点の8回1死二、三塁、3番・芦硲が放った一塁強襲の2点打が決勝打になった。3打席無安打で迎え、「活躍できていなかったので、絶対に自分が走者を還すと思っていた」と意地を込めた。

 前回優勝の91年に主将として計10打数7安打でけん引したのが松井秀喜(巨人、ヤンキースなど)だった。今年の主将も準決勝の4安打6打点を含む同じ「7安打」。同校では松井に並ぶ大会最多安打の活躍を演じた。

 今夏の甲子園大会で初戦敗退した日、山下智将監督に主将就任を直訴した。「やらされる野球ではなく、自分たちで考える野球をやりたい」と思いをぶつけた。今大会は対戦相手の分析を選手間で実行した。決勝では同点の7回に投手が横手投げ右腕の石毛虹晴(2年)に交代。1イニング目を3者凡退に抑えられたところで「外角直球と緩いスライダーがある」と選手同士で情報共有し、決勝打は狙った曲がり球を仕留めた。

 今年4月に就任した山下監督は父の智茂名誉監督に続く親子での神宮大会優勝。主将として「学校に帰って、日頃お世話になっている監督さんに皆で渡したい」と大切に勝利球をポケットにしまった。 (河合 洋介)

 ◇芦硲 晃太(あしさこ・こうた)2006年(平18)11月24日生まれ、大阪府出身の16歳。小学1年から美加の台ファイアーズで野球を始めて遊撃手。中学では泉州阪堺ボーイズに所属して二塁手を務めた。星稜では1年秋から背番号19でベンチ入りし、今秋から主将に就任して背番号8。50メートル走6秒4、遠投85メートル。1メートル75、75キロ。右投げ左打ち。

 ○…星稜が優勝したことで来春選抜の「明治神宮大会枠」は北信越地区に与えられる。同地区出場権は「2」から「3」となり、星稜、地区大会準優勝の敦賀気比(福井3位)の選出は当確。4強入りした北陸(福井1位)、日本航空石川(石川2位)から1校が選出される見込みだ。北信越大会準決勝では日本航空石川が3―4で敦賀気比に敗れ、北陸は1―6で星稜に敗れていた。

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