ソフトバンク・和田 来季の目標は「杉内超え」からの「自分超え」 ペナント奪回へ100投球回以上投げる

2023年11月21日 05:00

野球

ソフトバンク・和田 来季の目標は「杉内超え」からの「自分超え」 ペナント奪回へ100投球回以上投げる
ソフトバンク・和田 Photo By スポニチ
 阪神の38年ぶりの日本一で幕を閉じた今年のプロ野球。セ・パ両リーグで数々の記録も生まれた。ソフトバンクの和田毅投手(42)は、5月24日の日本ハム戦で史上93人目の2000投球回を達成した。来季見据えるのは7年ぶりに100投球回を達成した今季の“自分超え”。登板試合数、投球回数をさらに増やし、来季4年ぶりのペナント奪回に貢献すると、もう動きだしている。
 和田は42歳で迎えた今季いくつもの勲章を手にした。5月24日の日本ハム戦で史上93人目となる2000投球回を達成。メジャーから古巣に復帰した16年以来、7年ぶりとなる100投球回も成し遂げた。42歳以上の100イニング到達は史上5人目、パ・リーグでは初めて。「記者さんが調べて教えてくれるので、そのたびに驚きがあった」と自身の奮闘を振り返った。

 通算投球回は2073回1/3でNPB歴代83位。大リーグ挑戦で4年間(12~15年)の日本でのブランクがありながらの通算記録だけに価値がある。あと18イニングで歴代79位の杉内俊哉(2091回1/3)に並ぶ。元同僚で良きライバルだった同じ「松坂世代」の左腕の記録を抜くのは順調なら来季の序盤。和田がその先に目指しているのは今季の100投球回を超える働きだ。「目標をもっと高く設定しようと思っている。やっぱりイニング数を増やしていきたい」と語った。

 来季へ向けてもう動き出している。「リカバリーは終わって、トレーニングを始めている。しっかり休養が取れたので、トレーニングでもう一度、体をつくり直している」。2年前から取り入れているピラティスで体幹などを鍛え、ペイペイドームでもトレーニングを積んでいる。「新しい試みもやろうとしている。今はちょっと秘密ですけどね」と向上心は尽きない。

 年内に下地を作り上げ、来年1月には再び長崎で自主トレを行う予定でいる。和田から何かを吸収しようと来年も多数の選手が参加する。今年は12人が一堂に会したが、来年はさらに増えることが確実。「凄い人数になってきている。まだ発表してない選手も結構いて。昨年よりも増えている」。若手と一緒に鍛えて2月のキャンプインに備える。

 43歳となる来季はどんな記録を打ち立てるのか。「今年できなかったことをしっかりやって、一つでも多くの勝ち星を挙げられるように」。レジェンド左腕はずっと変わらない高い意欲で、プロ22年目のシーズンへと向かう。
 (森 寛一)

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