【23年ドラフト下位指名】ソフトバンク育成2位・宮里優吾 憧れの千賀の道も一歩から「まずは支配下」

2023年11月21日 06:30

野球

【23年ドラフト下位指名】ソフトバンク育成2位・宮里優吾 憧れの千賀の道も一歩から「まずは支配下」
ソフトバンクから育成2位指名を受けた東農大・宮里 Photo By スポニチ
 目指せ育成の星。ソフトバンクから育成ドラフト2位指名を受けた東農大の右腕・宮里優吾投手(22)は、最速155キロの直球が魅力の剛腕だ。育成から多くのスター選手を生んだソフトバンクで、まずは支配下登録を目指す。
 青学大の最速155キロコンビの広島ドラフト1位・常広羽也斗、阪神1位・下村海翔を筆頭に、7人ものドラフト1位指名が出た今年の東都リーグ。秋は3部に所属していた東農大の宮里は「今はまだ全然、実力的にも及ばないが、いつかは同じステージで戦えるようになりたい」とプロでの下克上を胸に、新たな勝負の場に挑む。

 岩倉(東京)時代も140キロ台中盤の直球で本格派右腕としてプロから注目される存在だった。だが「まだまだ成長しないと通用しないと思った」と東農大へ進学。1年秋にリーグ戦デビューを果たすと、1メートル81、90キロの恵まれた体に成長し、最速155キロの直球と落差の大きいフォークを武器に主に抑えとして活躍した。大学ラスト登板となった13日の2、3部入れ替え戦の大正大3回戦では新たな魅力も見せた。

 今春の入れ替え戦以来の先発マウンドに立ち、5回2/3を8安打2失点(自責点1)、7奪三振。98球を要して降板したが、チームを2部昇格に導く勝利に貢献した。「最後にチームのためになれてホッとしている。完投もできるぐらい体力的には大丈夫でした。先発でも抑えでも気持ちは変わりません」。北口正光監督も「抑えだけでなく体力も十分にある。技術をもっと鍛えてプロでは頑張ってほしい」と話した。

 憧れの選手は育成出身から日本のエース、さらには海も渡ったメッツ・千賀。150キロ超えの直球とフォークで三振を量産する投球スタイルは、宮里も同じで「千賀さんのように育成からはい上がりたい。そのためにもまずは支配下を勝ち取ることが目標」とした。偉大な大先輩と同じようなシンデレラストーリーを思い描きながら、堂々とプロの世界へ飛び込む覚悟だ。(村井 樹)

 ◇宮里 優吾(みやさと・ゆうわ)2001年(平13)9月27日生まれ、東京都出身の22歳。小1から野球を始め、岩倉(東京)から東農大に進学。東農大では東都2、3部でプレー。今秋は主に抑えとして2部昇格に貢献した。憧れの選手はメッツ・千賀。最速155キロ。1メートル81、90キロ。右投げ右打ち。

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