マエケン・タイガース、8年前に空港に出迎えてくれたAJ・ヒンチ監督のチームに入団

2023年11月27日 12:48

野球

マエケン・タイガース、8年前に空港に出迎えてくれたAJ・ヒンチ監督のチームに入団
ツインズ・前田健太 Photo By スポニチ
 タイガースのA・J・ヒンチ監督(49)の熱意が通じた。ツインズからFAとなっていた前田健太投手(35)が26日(日本時間27日)、タイガースと2年総額2400万ドル(約36億円)で合意。複数の米メディアが報じた。
 15年オフ、前田がポスティングシステムでのメジャー挑戦を決めた時、ドジャースとともに熱心に獲得に動いていたのがアストロズだった。

 施設見学に現地を訪れた際、当時アストロズのヒンチ監督が直々に本拠地ヒューストンの空港まで車で迎え、施設を案内した。

 その熱意に前田も心が動いたと後に振り返っている。「本当に迷いました。変化球の変化量とか、データから、絶対に米国の球の方が僕は良くなると評価してくれていて。しっかり評価してくれているというのが一番嬉しかった」。その後、前田はドジャースを選択したが、シーズン中にアストロズがドジャースタジアムに遠征に訪れた際には、練習中にベンチにヒンチ監督が立っているのを見つけると、駆け寄ってあいさつ姿があった。

 熱心な勧誘を断ってから8年。前田はヒンチ監督率いるタイガースへの入団を決めた。ヒンチ監督の予想通り、前田はメジャー球に適応し、通算65勝49敗、防御率3・92。20年はア・リーグサイ・ヤング賞の投票で2位になった。

 持ち味は奪三振率の高さで、今季も9イニング平均で10・1振を奪った。来季は右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰2年目で更なる成績向上が見込める。

 前田の最大の目標は日米通算200勝。ここまで162勝を挙げ、残り38勝と視界に捉えている。タイガースは今季は負け越したが、後半戦は39勝34敗で地区2位に入った。両リーグ28位のOPS(出塁率+長打率)・687の打線の低調ぶりが課題だが、トーケルソン、カーペンター、グリーンら若手が育っており、未来は決して暗くない。

 このオフに、トレードで出塁率の高い外野手キャナも獲得している。先発投手陣はスクバル、マイズ、オルソン、マニングら20代中盤の若手中心で、30代は前田のみ。ヒンチ監督はベテランの前田の技術と経験に期待を寄せている。(奥田秀樹通信員)

おすすめテーマ

2023年11月27日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム