北の大地に導かれた2人 日本ハム・伏見と山崎福の“深い縁”

2023年11月27日 08:00

野球

北の大地に導かれた2人 日本ハム・伏見と山崎福の“深い縁”
2020年8月6日のロッテ戦で2勝目を挙げ、ウイニングボールを手にポーズを決めるオリックス・山崎福(右)とガッツポーズの伏見 Photo By スポニチ
 何かに導かれたように、2人がまた同じユニホームを着ることになった。25日、オリックスからFA権を行使していた山崎福也投手(31)の日本ハム加入が決定。誰よりも喜んでいたのが、昨季まで同僚だった伏見寅威捕手(33)だった。発表を伝えると、満面な笑みを浮かべて言った。
 「福也はなんか縁を感じるわ~。書いておいて。“深い縁を感じる”って」

 3年前の2020年のことだ。伏見は定評のあった左投手のリードを買われ、首脳陣から「福也と1回バッテリーを組んでみろ」と提案された。当時は前年のアキレス腱断裂の大けがから復帰したばかり。山崎福もリリーフから先発へ転向してまもなく、2人は定位置を確約されていなかった。

 同年の7月9日の日本ハム戦(京セラドーム)で初バッテリーを組むと、勝敗は付かずも5回2安打3失点(自責2)と好投。同16日のソフトバンク戦(京セラドーム)では5回5安打2失点で3年ぶりの先発白星に導き、以降は山崎福の“専属捕手”として2人で出場機会をつかむきっかけとなった。

 21年はリーグ優勝、22年はリーグ連覇&日本一に貢献。昨オフは伏見が、今年は山崎福がFA権を獲得するなど二人三脚でプロとしてのキャリアを積んできた。昨年はライバルとして対戦したが、伏見は「なんか合うんだよね」と、対山崎福は11打数6安打の打率・545、1本塁打だった。

 伏見は「テンポが良くて調子が悪いなりにもゲームをつくれる投手。緩急をつかった投手でね」と、再びバッテリーを組む日を心待ちにしている。山崎福との出会いが無ければ、今の伏見はなかったかもしれない。そして、また逆も然りだ。ファンが期待するのは2年連続最下位からの巻き返し。北の大地に導かれた2人が、逆襲のキーマンとなってくれることを願っている。(記者コラム・清藤 駿太)

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