選抜21世紀枠候補9校決定 「一球入魂」の水戸一、東大野球部輩出の仙台一など

2023年12月08日 15:00

野球

選抜21世紀枠候補9校決定 「一球入魂」の水戸一、東大野球部輩出の仙台一など
阪神甲子園球場 Photo By スポニチ
 第96回選抜高校野球大会(来年3月18日から13日間、甲子園)の21世紀枠候補校9校が発表された。
 来年1月26日の選考委員会で出場32校が決まる。一般選考では29校を選出。今大会から中国と四国地区の比較枠をなくし、東北と東海地区がそれぞれ1枠増の各3校となった。21世紀枠は1減の2校。明治神宮大会の優勝校が所属する地区は1枠増となる。

 ▽21世紀枠とは 甲子園への出場機会を広げるために01年の第73回大会から導入。練習環境などのハンデ克服や地域貢献など戦力以外の要素も加味する。秋季都道府県大会16強(加盟129校以上の場合は32強)以上を条件に、全国9地区から1校ずつ候補として推薦。来春選抜から1減の2校となる。従来は東(北信越、東海以東)、西(近畿以西)から1校ずつ、残り7校から3校目を選出する方式だったが、来春から東西関係なく2校が選ばれる。

<21世紀枠候補9校>
◆北海道地区 別海
秋季の北海道大会で4強と躍進。初の甲子園出場に向け、「酪農の町」で部員16人が技量を磨く。

◆東北地区 仙台一(宮城)
50年夏以来2度目の甲子園出場を狙う。秋季宮城県大会で3位となり、東北大会に進出。優勝候補だった八戸学院光星(青森)と激突したため、初戦敗退となったが、候補9校の中でも屈指の実力を備える。進学校で東大など国公立大への合格者も多く、OBには東大の左腕・鈴木健投手(4年)らがいる。

◆関東・東京地区 水戸一(茨城)
過去3度の甲子園出場。秋季茨城県大会では4強進出を果たした。一球入魂の言葉で知られる早大初代監督で「学生野球の父」と呼ばれる飛田穂洲氏、早大監督を務めた石井連蔵氏のOB2人が野球殿堂入りを果たしていることでも知られる。

◆東海地区・帝京大可児(岐阜)
私立校。初の甲子園出場を狙う。サッカーの強豪校としても知られる。近年、安定した成績を残しており、高い進学実績があり、文武両道が評価された。

◆北信越地区 富山北部(富山)
69年春、夏に甲子園出場。コロナ禍の影響で21年春、22年夏の県大会出場を辞退したが、今年は夏、秋ともに優秀な成績を残した。保育園でのティーボール大会支援など地域に貢献する活動も評価。

◆近畿地区 田辺(和歌山)
47年春、48年春、95年夏と3度の甲子園出場校。今秋の県大会は準優勝し、52年ぶりに近畿大会出場を果たしていた。躍進に加えて、学業との両立などが評価された。

◆中国地区 岡山城東
選抜には3度、夏の甲子園には2度出場を果たしている古豪。文武両道を掲げ、多くの国公立大学の合格者を輩出されている。岡山の推薦校に初選出され、地区でも選ばれた。

◆四国地区 大洲(愛媛)
初の甲子園出場を狙う。秋季大会8強の成績に加え、野球だけではなく、校内外での活動を評価された。

◆九州地区 鶴丸(鹿児島)
激戦区を制した。秋季鹿児島大会は4強。第2回大会の1925年以来、2度目の甲子園出場を目指す。

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