田辺が近畿21世紀枠候補校に選出「勝ったことあるんですか?」主将も知らない76年ぶり選抜出場へ前進

2023年12月08日 20:20

野球

田辺が近畿21世紀枠候補校に選出「勝ったことあるんですか?」主将も知らない76年ぶり選抜出場へ前進
21世紀枠近畿地区推薦校に選出された田辺(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 日本高野連は8日、来春の第96回選抜高校野球大会(来年3月18日から13日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。
 近畿地区からは、今秋の和歌山大会準優勝の田辺(和歌山)が選出された。選抜に出場すれば、1948年以来76年ぶり3度目。田中格監督は「まずは、ほっとしました」と胸をなで下ろした。

 部員数は18人しかいない。「4番・遊撃」の山本陣世(2年)が「野球部が目的ではなく、賢い学校に行きたくて田辺を選びました」と明かしたように、文武両道を掲げながら躍進を遂げた。

 今秋の和歌山大会では市和歌山、智弁和歌山と「県2強」を撃破。準決勝の智弁和歌山戦では、1点劣勢の7回1死満塁で山本陣が逆転満塁弾を決めるなど終盤の勝負強さが躍進の原動力となっており、山本陣は「いま振り返っても、なんで(満弾を)打てたのやろう…と思います。いつも以上の力を出せた試合でした」と劇的な一戦を振り返った。

 甲子園では1947年春、48年春と2年連続で初戦突破した伝統校。主将の山本結翔(2年)は「(田辺が)甲子園で勝ったことあるんですか?知らなかったです…。選ばれたら、21世紀枠に恥じないような堂々とした勝負をしたいです」と長い歴史の更新に思いをはせた。

 21世紀枠の2校を含む出場32校は、来年1月26日の選考委員会で決定する。

おすすめテーマ

2023年12月08日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム