選抜21世紀候補に県内トップ偏差値73の水戸一が選出 「一球入魂」の言葉を胸に、来春の吉報待つ

2023年12月08日 18:58

野球

選抜21世紀候補に県内トップ偏差値73の水戸一が選出 「一球入魂」の言葉を胸に、来春の吉報待つ
<21世紀枠候補発表>21世紀枠関東・東京地区代表に選ばれた水戸一ナイン(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 第96回選抜高校野球大会(来年3月18日~、甲子園)の21世紀枠候補9校が発表され、関東・東京地区からは水戸一(茨城)が選出された。来年1月26日の選考委員会で21世紀枠2校を含めた出場32校が決まる。
 1878年(明11)創立の伝統校が1954年夏以来、70年ぶりの甲子園出場へ第1歩を記した。午後3時、日本高野連が21世紀枠候補を発表。茨城県内トップの進学率を誇る同校野球部が関東・東京地区代表に選ばれた。同校グラウンドで木村優介監督(39)が「関東の代表に選ばれた、野球人としての責任を全員で背負っていこう」と24人の部員に訓示。さらに「選抜出場校発表まで堂々と1日1日準備できる。足元を見つめながら練習しよう」とゲキを飛ばした。

 津田誠宗(せいしゅう)主将(2年)も武者震いした。「1カ前に県の(21世紀枠)候補校に選出させていただいて、1日たりともぶれずにアップから甲子園レベルを意識して練習してきたけど、それがまたチャンスが広がった。(21世紀枠発表まで)2カ月弱時間があきますけど、モチベーションにもなるし、練習に打ち込みやすくなります」。たとえば内野間のボール回し10周を56秒以内など甲子園レベルを常に意識してきたが、さらにレベルを上げていく。

 今秋の茨城大会4強とはいえ、準決勝で1―8と完敗した常総学院など私学には劣ると理解している。ただナインが身上とするパワーワードがある。同校出身で「学生野球の父」として高校野球の礎を築いた故飛田穂洲氏の提唱した「一球入魂」の精神だ。

 津田が力を込める。「野球だけじゃなくて、普段の生活やタイムマネジメントなどにも妥協しないことにつながってきて、グラウンド外でもしっかり体現することでプレーも変わっていくと思います」。たとえば授業から素早くユニホームに着替え練習に臨む姿勢、帰宅後は机に向かう毎日が一球入魂だという。野球を教育を結びつけた飛田氏の教え子が、聖地を目指して、全ての面でパワーアップに挑む。

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