阪神・近本 故郷・淡路島“凱旋”に1500人の大観衆が集結 自主トレを一般公開

2023年12月29日 05:15

野球

阪神・近本 故郷・淡路島“凱旋”に1500人の大観衆が集結 自主トレを一般公開
短いバットを2本使い、打撃練習する阪神・近本(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 阪神・近本光司外野手(29)が28日、故郷の兵庫県淡路島にある淡路佐野運動公園野球場に隣接する室内練習場で村上頌樹投手(25)と自主トレを公開した。日本シリーズMVPとレギュラーシーズンMVPを獲得した両者が凱旋。チームを38年ぶりの日本一へと導いた2人の姿をひと目見ようと現地には約1500人の大観衆が集結した。来季6年目、30歳シーズンを迎えるリードオフマンは打撃改造に着手することを明かし、早くも連覇へ向けて本格始動した。
 “虎フィーバー”は年の瀬を迎えても冷めていなかった。日本一へとけん引した投打の立役者が地元の淡路島で自主トレを一般公開。練習開始の午前9時前からファンが殺到した。故郷で、オフシーズンも温かい歓声を全身に浴びた近本は最高の表情を見せた。

 「思ったよりというか、去年よりも(事前に公開の)告知はしていた。(ただ)たくさんの人に淡路に来てもらったので、それだけで良かった。僕たちよりも、島の人たちが良かったと思っているんじゃないですかね」

 昨年は、淡路島在住の子供たち限定で「スポーツ教室」を開催。小学1~3年生の児童に限定したことで集まったのは約60人だけだった。それが今回は2日間限定で自主トレを一般公開。その情報を熱心な虎党たちは事前にキャッチしていた。最終日のこの日は前日27日の約1300人を上回る約1500人が現地に集結。午前中はバランスボールを使った体幹トレーニングや12月に入って初めて行ったキャッチボールで汗を流した。

 「(今取り組んでいる)トレーニングは来年よりも3年後とかに(体が)変わってくるかなと。体力的に落ちてきたときにやっていることもある」

 数年後を見据え、打撃フォームの変更も示唆した。午後には打撃練習も敢行。ティー打撃では2本の短いバットを両手に持ち、片手ずつスイングを行う練習や、インパクトの瞬間にバットを止める動作など独特な練習法も初披露した。「今持っているもの(能力)だけでやっていける年齢じゃなくなってくる」。来季で6年目。技術や力の衰えに備えるため“三十路(みそじ)の変身”へ着手する。

 年内は31日まで島内某所で体を動かす予定だ。選手会長時代の21年春季キャンプの手締めで自ら発した「黄金期に入ります」の言葉は2年後に花開いた。その言葉を来季も体現すべく、虎のリードオフマンは歩みを止めない。(石崎 祥平)

おすすめテーマ

2023年12月29日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム