ソフトB正木「効率良く力を伝えられる」 すり足打法で確実性アップ 勝負のプロ3年目へ

2024年01月21日 06:00

野球

ソフトB正木「効率良く力を伝えられる」 すり足打法で確実性アップ 勝負のプロ3年目へ
すり足打法を試みるソフトバンク・正木(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 ソフトバンク・正木智也外野手(24)が新打法で勝負のプロ3年目に挑む。20日に福岡県筑後市のファーム施設で自主トレを行い、左足をすり足にした24年型の打撃フォームを披露。快音を響かせ、打力アップの手応えを口にした。昨年11~12月に開催された台湾ウインターリーグ(WL)打率・351、2本塁打と活躍。昨春のキャンプで藤本博史前監督(60)から「MVP」と絶賛された右の大砲候補が、飛躍の準備を整え、2月1日のキャンプインに臨む。
 正木が筑後ファーム施設の室内練習場に快音を響かせた。練習パートナーの野村大が打撃投手を務めたフリー打撃。これまでテイクバックの際に上げていた左足を地面に滑らせるように動かし、確実にボールを仕留め続けた。昨秋から取り組み始め、今季は“これで勝負する”と決めた新打法。「無駄な動きがなくなった分、効率良く力を伝えられる」と打力アップの手応えを口にした。

 無駄な動きを省いたことで、打撃の確実性が増した。昨年11~12月開催の台湾WLでは17試合出場で打率・351をマーク。71打席で3三振とコンタクト率が上がった。昨季1軍で打率・038、30打席で10三振を喫したモロさは消えた。「タイミングも取りやすくなったし、確率が段違いに良くなった。三振が少なくなったのも収穫。ツーストライクからのアプローチも良くなった」と自信をつけた。

 慶応で高校通算50本塁打、慶大で東京六大学リーグ通算10本塁打をマークした長打力も正木の魅力。すり足打法は下半身の体重移動が少ない分、飛距離に影響しそうだが、台湾WLではバックスクリーン弾など2本塁打を放った。「今までは打撃フォームを変えて飛ばそうと考えていたけど、昨年それは違うと感じた」。新打法ではあくまで確実性を重視し、パワーは筋力トレーニングで補うと考え方を改めた。「こっちの方が飛んでいるかもしれない」と飛距離の心配はしていない。

 台湾WLではヤクルト・北村恵、阪神・野口、オリックス・来田ら今季の飛躍が期待されている同世代の選手たちとプレーし、刺激を受けた。「負けたくないという思いでウインターリーグではやれた。これからも負けないように頑張る」といち早くブレークするぞと期している。

 新打法で目指すと掲げたのは「打率・280、20本塁打」。勝負のプロ3年目、覚醒への準備は整った。 (森 寛一)

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