ソフトB山川「少しだけほっとする」シート打撃で加入後“初安打初打点” 西武007も警戒

2024年02月14日 05:25

野球

ソフトB山川「少しだけほっとする」シート打撃で加入後“初安打初打点” 西武007も警戒
シート打撃で安打を放つ山川(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 少しだけほっとした――。ソフトバンクの山川穂高内野手(32)が宮崎春季キャンプ第3クール最終日の13日、2日連続のシート打撃でFA加入後“初安打初打点”をマークした。育成左腕の2人から、それぞれ中前打を放ち、初マルチ安打とした。古巣・西武の007は通算218本塁打のパワーだけではなく、打点を稼ぐ4番としての能力を改めて警戒した。
 沖縄県民のお祭り騒ぎには欠かせない甲高い指笛が、アイビースタジアムに響く。期待の山川が、打った。

 「いや、たまたまですよ。でもヒットを打つと少しだけほっとするので、そこは良かったかなと思います」

 初の実戦形式となった12日のシート打撃は見逃し三振、遊ゴロ、左飛。「昨日(12日)、初めて投手の球を見たあとに室内で打って微調整しました」。この日に向けて右肘の位置を修正した。第1打席で見逃し三振後、臨んだ2打席目だった。1死一、二塁想定で1ボールから育成左腕・佐藤宏の低め直球をバットの先で中前へ。二走・周東が生還し、球場はしばし沸いた。

 「対戦したことがない投手ばかりなのでタイミングだけは合わせて振れるかどうかをやっていた」。準備は最終打席にもつながる。1死一、三塁想定で育成左腕・三浦の4球目の高め直球を、お手本のような強いライナーで中前へ。背番号25へ拍手が降り注いで、全体練習が終わった。

 通算218発に加えて3度の本塁打王タイトル保持者。右の和製大砲として期待される男が、実戦形式5打席目に“名刺代わり”の初安打、初マルチ。振り回すだけではなく、得点圏を想定した場面でしっかりボールを捉え、タイムリーにする“技”も見せつけた。

 現役時代に通算413本塁打を放った小久保監督は「“シート(打撃)なんか”と思いつつ、コメントはするんだけどね、本当は内心(ヒットが出て)、ほっとしているんですよ。強がっているだけ。でも、強がることも大事です」と、周囲から騒がれる主砲の心境をおもんばかった。

 山川は当然、中前打2本だけでは満足すらしていない。「まだまだ、全然ですよ。手応えと呼べるものはありませんね」と辛口な自己分析。さらに納得いく状態にするべく、休養日のきょう14日も午後から休日返上で打撃練習を行う予定だ。

 「角度で、たまたま本塁打になれば最高ですけど。もっともっと(練習)ですよ。アピールの順序を間違えたら駄目。まずは、いい打ち方から。最終的に結果が出やすくなって、いいアピールとなるのです」。紅白戦も始まる第4クール。次の狙いは、ご自慢の“一発”回答のようだ。 (井上 満夫)

 ▼西武佐野泰雄スコアラー 一発狙いというよりは投手にタイミングを合わせて打っているのかなと思いました。得点源となる抑えなければいけない打者。(試合で)追い込んでからああいう粘りのある打撃は凄く嫌ですね。体の動きやキレも良く見えました。

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