ロッテ・安田 マルチ猛アピール「いい形」先制打&右前打“覚醒”の予感 一、三塁バトル本命名乗り

2024年02月14日 05:30

野球

ロッテ・安田 マルチ猛アピール「いい形」先制打&右前打“覚醒”の予感 一、三塁バトル本命名乗り
<楽・ロ>2回、適時二塁打を放つ安田(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【練習試合   ロッテ5-0楽天 ( 2024年2月13日    金武 )】 ロッテの安田尚憲内野手(24)が13日、チームの今春初の対外試合となった楽天との練習試合(金武)に「7番・一塁」でスタメン出場。2回に先制適時打を放つなど2安打1打点、2四球と活躍した。今季は打撃覚醒とレギュラー定着が期待される7年目の長距離砲が、首脳陣に大きくアピール。シーズン開幕へ向け、必死にバットを振り続ける。
 試合後の吉井監督の言葉が、安田に対する期待の大きさだ。「スリーボールからでも積極的に打ってほしい。性格だと思うけど、今の時期はバットを振ってほしい」。2安打を放った後の2打席でともに四球。普通なら褒められるべき内容だが、同学年のヤクルト・村上のようなスケールの大きな打者への成長を望む指揮官は、あえて“注文”を付けた。

 各選手に内野の複数ポジションを守らせることで激化した定位置争い。一打席、一球も無駄にできない状況で今春初の対外試合となった楽天戦に「7番・一塁」で出場した。2回1死二塁の最初の打席で右中間への先制二塁打。4回も右前打を放った。自己最多の122試合に出場した昨季は三塁で101試合、一塁で14試合に先発出場したが、今季は一塁を新外国人のソト、三塁を中村奨、新人の上田(明大)と争う立場。「いい形で入れた。1打席目にいい形でヒットが出てホッとした」と白い歯を見せた。

 昨季終盤から重心を下げ、ややオープンスタンスにする打撃フォームに改良。昨年12月に同学年の日本ハム・清宮と自主トレに訪れた米国のトレーニング施設「ドライブライン」での動作解析でも方向性が間違っていないことを確認した。ただ、結果を求める気持ちが強くなると、上体が前に流れる傾向にあり、11日の紅白戦は3打数無安打。福浦ヘッド兼打撃コーチと相談してタイミングの取り方を修正し、この日の結果につなげてみせた。

 中村奨は3打数無安打で上田も2打数無安打。まずはリードする形となったが、定位置争いは始まったばかりで安田も「左投手への対応はまだまだ。その辺の課題もしっかり修正していきたい」と表情を引き締める。潜在能力は誰もが認めるが、自己最多は22、23年の9本塁打。首脳陣、そしてファンも“覚醒”を期待している。(大内 辰祐)

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